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真・女神転生V/IF回帰の女神編　第40話

3280 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/09(月) 23:31:01 ID:Xb9Plytf


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 r.: ´: : : : : : : : :≧､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞- ――- ＜: : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　 ＞ ´　　　　 {　　　　 ＼: : ヽ
　　　　　　　　　　　　　／　 　 i　　　　 ',　-- i､　 ヽ: : }
　　　　　　　　　　　　/　　.ｲ／!　　{　　 .＼　 | ヽ　 ∨
　　　　　　　　 　 　 /　　./ﾊ　i　＼ﾄ､　　|　＼|　　 .| ',
　　　 　 　 　 　 　 ,　　　　{ ヽ{┃　 　 ＼{. ┃}　 　 |　',　　　　　乙、コメントありがとうございます～～
　 　 　 　 　 　 　 / ,　　i　!　　┃　　　　　 ┃|　/　.!
　　　　　　　　　 / ｲ　　ハ{　　　　　　　　　　 j/i　 ,　　i　　　　　レベルに関しては意図的に出してないので、ちとわかりにくいですわね……
　　　　 　 　 　 // .{　　込　　　　　 ｀　 ´　　　/　/　　 ',
　　　　　　　　 { { 　ﾄ　 ( __≧=― --　　r≦{乂　/　　　 ',　　　　合一神、ナホビノはデジタル的に悪魔を見てないだろって事で表記を廃してます
　　　　　 　 　 .ゞ=ｲ　＼__ノ　ﾍ: :}/:〈 ﾊ 〉:ヽ≧≦　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　/　　　/　 ／j:人: : Ｙ: : :ﾉ　　　　　 {　　　 ＼
　　　　　　　　 ／　/ ／　 / __＞.:}≧个≦{:.＜__　　ハ　　}
　　　　　　　 /　／.j/{　　 { .{: : : : :＞=＜ : : : : : }／　 }　 ハ　 .}
　　　　 　 　 { /　　　乂＿乂: : :ィ::::/⌒',:::＞- イ　　 /／　 }　/
　　　　　　　 ヾ= 7　　　 　 ）ﾉ /ﾚ::/　　 .',:::V i　　　／　　 /／
　　　　　　　　　　　　　 ｀￣　 {. {:/　　　 .',::} .}
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ/　　　 　 ゞ/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

3282 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/09(月) 23:37:32 ID:Xb9Plytf


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠-＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　jI斗---:}　　 ( (
　　　　　　　　　　　　　　　　　.::::}　　/　　＿_　　 　乂∨ /
　　　　　　　　　　　　　　　　 .::::√ ./==二二二==､　 ) ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　 {: 乂/ |　 | |　　 :i |　 〉-　√
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ハ:::::::::L _| | _　_:| |:::〈　　 {{
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::／::::::| 乂 乂 |x==ミ 丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　∧:::::::::::八　　　√ 　 　 '.
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|::::x===::≧≦x===ｭ　 |　　　　　　　なので仲魔とやる夫のレベルはだいぶずれ込んでます
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:::: /　/八　　 /ハ　人　乂 __
　　　　　　　　　　　　　　　_ ノ:::::/　 ｨぅ弐､ 〈　笊ぅ　 〉､ __ ｧ　　　　ひとまず５０台のルー・ガルーが大人しく従い、クレオパトラを仲魔にできるくらいとだけ
　　　　　　　　　　　　　　≪===人　〈Vソ 　ヽ　Vソ　/　「 〈
　　　　　　　　　　　　　　 ア　Y 　＼乂　　　　　⌒ｧ'　　|:::| '.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -　/〉 　 ／〉
　　　　　　　　 　 　 　 .／ 　　|::i　　|＼ 　 - -　　ｲ　 　:|:::L L　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .:i///　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　|::| 　 |ﾔ )hs。_ ＜:八　　 |::＼:::≫s　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ~~~／／／〉
　　　　　　　　　 　 /　　　 　 八　 　 ﾔ 〕　　　乂〕 ＼　乂::::≫ ´ ヽ────==ﾆ　￣￣　ﾆ===--　_ ／　 　 　 }i: ｨi〔
　　　　　　　 　 　 .′　 ／　 ⌒∧　　ﾔ7⌒7⌒ヽ ヽ }＼　＼　　 ＞ ´￣￣￣　ー────=ﾆ_　　　　｀ヽ　　　〈⌒
　 　 　 　 　 　 　 |　 ／　 -≪::/ ∧ 　:〈　 7　|　 ﾔ ノ㍉ ` ～ ∠ ＿＿　　　---==ﾆ二二二 　￣￣　　　　ー‐-=ﾆ㍉_
　　　　　　　　 　 .|／ 　 〈　)::::::: / ∧　 ﾔゝ､￣￣ 　 　 ｀＼　}　　　'.:　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ⌒
　　　　　　　　 .／　/ 　 :∧:＼::::: / ∧　:ﾔ --　二二 　　　 ＼　　　:}　 /::::..
　　　　　　　／　　/ 　／ ∧:::::＼:::::: ∧　|:::::ﾆ=--- _　　-- _. 　 　 /　.:::::::::::.
　　　　 　 　 　 ／　 /　 / ∧::::::::: ／　∧|ﾆ=- _::::::::::::::::::::::≫s。'. /／::::::::／|
　　　　　 /　／　|　/|　　　.:::::::::T　　У | |　　 |::::ﾆ=- _::::::::::::::::::::Y::::::::::／::::八
.　　　　 /　/　　八　乂　 /::::::::::|　　/　 | ﾄ､　八:::::::::::::二ﾆ=─‐:人 ⌒:::::／


　

3283 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/09(月) 23:39:17 ID:Xb9Plytf




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,_　 _,,..,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''"~｀ヽ∨／ - ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　_､-≦ ''"::::::｀ヽ::ゝ:::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／.:: ／/:: /^|::::l:: |::|､:::::::::∧
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 〈 /:::/::::' |:::|::::|::::l/:|/ ﾑ:::: ､:∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　_,,ノ:::/::: |:::|:::|::::|:::/:::|:::::彡､:::＼|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ⌒7::/:::::::|:::l:∧::∨::::从从:|:l＼ゝﾆ=-　　　　『刹那にかける恋はなび』の主人公な滝川一馬さんですわね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨:::::::::≧-: ＼ゝ/-‐ ''"l/ﾐ:∧|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /∧:::::Ⅳ茫x:::／ ｨ莎ｱ/|/^〉　　　　　　　KATANAシリーズであってるはずです
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ l∧::ゝ : : ／"'' : : : : : _,,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧ : : 〈|.: .: : : : : /「 ＿　　　　　　　 シリーズ、買ったけどまだ手を出せてないのでこちらはいずれ……
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒＞''"⌒/ 　 ､: :ｒ _､: : :_／: |⌒ <_
　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒〉'"　 　 　　　　_)＼: :-‐≦二ﾆﾆ==--＼
　　　　　　　　　　　　　　　＼__⌒) 　 　　　　　　｀ヽ　　　　　　　　　　　 ＼ー- ､
　　　　　　　　　　　　　　_､彡 ''⌒ 　 　　　　　 　 ヽ〉　　　　　　　　 ＿,,、､ ''"　 }
　　　　　　　　　　　　 _ノ　　　　　　　　　＿ 　　　　〉　　 ／＾￣⌒~"''　,,＿＿＿}
　　　　　　　　　　　 ＿〉 　 　 　 ＿ 　 ':i:i:i:i:i:ヽ 　 〈--==ﾆ二ニニﾆﾆ/ ./ﾆ/ /＜ｒ ､
　　　　　　　　　　　　　)／|　　,:i:i:i:i:iヽ|:i:/⌒):i:l　,i从: :|二二ニニﾆ／／二' /　　∨
　　　　　　　　　　　　　 　 |,､　|:i:l⌒ヽ／〉＜／)从iﾉ ､|ニニニ=-　／ニﾆ' /＼　　∨
　　　　　　　　　　　　　　 ／),∧i ｀ｰ〈／:i､:i:iヽ――――　"~_　-ニニ,　　'＼. ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 /_ノ}从アi:／ |:i:|i:i＼:i:∨---==ﾆﾆﾆﾆニ二／ ／､　 ＼. ＼_∨
　　　　　　　　 　 　　　 '　　 / /i:i 'ニ/:i |i:iニ|:i:i|~ - _ ~"　-=ﾆ=- 　.／ｰ::i::i::i::､ 〉⌒ 〈∨
　　 　 　 　 　 　 　 　 l　　 /　|:i:i:|,／:i /|i:i_ノ:i:/从　 .|≧==- -==≦ニﾆ∨ :i::i::〈〉〈〉〈〉∨
　　　　　　　　 　 　　 l　　/ /人_:i:i:i_／|:|i:|:i:i:/　　　 /ﾆ - _ -ﾆニ二二二∨::i::i::i〈〉〈〉〈〉∨
.　　　　　　　 　 　 　 l 　 ' /:i:i:i:i: Τ二 |:|i:|≦　　　_ - ~ _ -ニ, -‐　7ニﾆﾆ∨ i::i: 〈〉〈〉〈〉:＼
　　　　　　　 　 　 　 l　/ / i:i:i:i:i:i: |二　|:|i:|ニ_ - ~ _ -ニニﾆ/ニニ/ニﾆ／^∨ i::i::i〈〉〈〉〈〉〈∨ - _
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. 　 　 　 　　　　　/ | ' /:i:i:i:i:i:i:i:i:i: |二　|:|i:|::i::i::i/二二二ﾆ/ニニ/二/ 　 　 　 　＼::i 〈〉::i::i::i::i ∨从


　

3284 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/09(月) 23:43:05 ID:Xb9Plytf


　　　　　　　　　,.　-――‐-...、
　　　　　　　　r.:::::::.:.:.:.: : : : : : :｀,
　　　　　　,/::::::::_;::==＝＝＝=〃､
　　　　　　{:::::ﾒ´　 　 　　{　　　　　＼
　　　　　/吊´　　!　　　　',　　- i､　　ヽ
　 　　　　/　 　　i　l　　{.　 ＼　 | ヽ　 ｀
　 　 　　/ 人　　l /レ ﾄ､＼|　＼|＼|　.|
　 　　　,　 「ヽ,' ﾉ/　∩'　 　　∩'　 }　 |　　　　　　まあ、ギボアイズもいれたので
　 　　/　/ ヽい j　　Ｕ　　　　Ｕ　　l　,'
　　　/ ｲ　 　 　ｲ　　, ,　 　　　, ,　.j　(　　　　　　 レベルはともかく耐性やスキル関係は見える化していこうかな
　 　// {　 　}　八　 　　　ワ　　　,.ｨ　｀､
　　{ {　 ﾄ　 ( 　 ｀≧＝t==r-ァ;＜乂　　!　　　　　こだわりたいけどわかりやすさも大事……と、いうわけでやってくぜー
　　ゞ=ｲ　＼　 　,'::::~乂ﾊ入/ﾇ:ヽ、　　 l
　 　　/　　　/　/::::: ,'.:::::::iヽゞﾉ';::::.!　　/
　　／　/ ／/ /::::: /.;:;:;:;:|:;:;:;j;:;ﾉ;ノ::､　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　 　 　 　 　 　 　 　 ,　: ´　　　　　｀Ｙ⌒＼
　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　 ∧::::::::::ヽ
　　　　　　　 　 / 　 :i　{ 　 　 :{:i{: 　 ∧:::::::::::}
　　 　 　 　 　 ∥　 |:| ∧　　　N:V. 　 |`ｰi:イ
　　　 　 　 　 ∥i|　从＼{＼　 { ヽV　||　 i＼》
　　　　　　　　{　i| :{ィ斧ミ:､ ＼'z斧ミ,ﾘ　,:}　｝
　　　　　　　　 V从{.{匕::::}　　　匕::::} } // /}　　　　　
　　　　　　　　　{＼{　`ー'　　　 `ー'.厶/ /:ﾘ
　　　　　　　　　乂个s｡ __(_人_)__ ｡イ彡'=个:､　　　　今日はやる夫とフィンのエロ回、前フリでいくぜ……！
　　　　　　　／　丿.} / i|ノ＼／ヽL　i{ (__､　＼＼
　　　　　　 { :{　`ｰ匸ら/ X不`:<ﾄ､:＼ゝｨ"＼　 Y )
　　 　 　 　 N＼　 ゞ=ﾑ/::::::：::::::::＞=ﾐ＼　/ ｝ ,ﾘ´
　　　　　　　　　 )人{　/::::::::・::::::〈///∧<つ.从(
　　　　　　　　　　　　辷ｚ_／＼_z∨//,ﾉ
　　　　　　　　　　　 /:::∥__乂_∨:::`=<
　　　 　 　 　 　 　 〈::::∥∨/|　 V::::::::::}
　　　　　　　　　　　 ` :i{　.V/!　 .V_彡'
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ!　　 Vﾊ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 凵　　　凵


　

3285 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/09(月) 23:43:36 ID:Xb9Plytf


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !ヽ.　　　　.|'､　　　　　,　 .,i'゛　　 .ヽ　　　　　　, t
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　.＼　　　! .ﾞ'l ＼ 　/ ｌ　|　　　　　!　　　 . ／ 　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ,　　ﾞゝ､ .|　　ヽ .ﾞ'│　.ｌ!　　　　　|　 ,,／゛　　 .,!　/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i,.ｌ　　　 `lﾞ　　 .ヽ　.ヽ./ｰ'゛ﾞ‐''､,,　|.ｒ'"　　　　　!／ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 !｀ヽ　　　i′　　 .ﾞ'ィ"゛-''''''....､　ﾞﾞll,ﾞ.　　　　,..‐"　　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿　　　　　　　　　　　　ヽ .ヽ、　l　　　　　 .＼　.-〟　ヽ　 ＼ . ／ 　　　　.!
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,,､　 ''"´　⌒＼　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ.　.ﾞ'-,|　　　　　　　｀'､.　´ヽ　　 .,／　　　　　　 .| ._,,,,,,,,,＿___,,y
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／{　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,,,,,＿__、　.ｌ.　　 |　　　　　　　　　＼　　.,r'´　　　　　　　　 !´　　　　　 /
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }ヽ　乂,,＿　　　　　 　 　 　 　 ヽ　　　｀'''-ﾐ､.　..ｌ　　　　　　　　　　 ﾞ ／ 　 　 　 　 　 　 /　　　　　../
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 v､)∨　| V !''"´￣￣~"''　 　 　 　 　 ＼　　　　　｀ゝ　ｌ,　　　 　 　 　 　 　 ﾞl、　　 　 　 　 　 / 　　　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　)＼}ヽ.／∨ |　　 ／　　⌒＼　　｀`　　　 ﾞ'､　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 　 　 　 !　　　　　　　／　　 _..‐´
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {乂＼) /＿/,,ノ 　 /　　　　　　 ＼　　　＼　　＼ 　　　　　　　ﾞ'-、　　　　　　　 !　　　　　 ,,r―--｀----........〟
　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ー ＞''"Y　　 .}　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　 ｀'-..,,、.／'"￣￣ﾞ''-,,,　　　　　l　　　　 ／ 　　　　　　　 .,／
　　 　 　 　 　 　 　 -=ﾆ二　　 ／{＿,,ノ　　　|　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　 ,／　　　　　　　　｀'― ....〃ｰ''''''''"゛　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　 ￣/7／　　　　　　 |　　　　i|　　　　　　　　　　　　 ＼  　　　　　　　　　　　　 ,..〈,,,_ 　 　 　 　 　 __,,　‐'’
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / ´　/　　/　 　 .八　　 　i|　　　　　　`､　　 　 　 　 ＼ .,,,,、　　　　　　_..-'"　　　 ´ﾞ'''''マ''"ﾞﾞ´
　　　　　　 ＿　　 　 　 　 　 　 /　　/　　 ／　 ＼ 　 √ ＼　 　 　 `､　　　　　　＼＼ 　 )} ''''''''''''］　　　　　　　　　　ヽ,
　　　　  ／{⌒　　　　.／　./　/　　 |　 ／⌒ |　　 ＼ ＼―‐ミ　　 　 `､.　　　 　 　 ＼ー /　　　 iﾞx　　　　　　　　　　　ｌ
　　　  八　 ＼＿,,､イ　　 /　 　 ___,,､イ /　 /}　 　 / ＼ ＼　　　 ～､、　　　　　　　　 ￣　 　 　 !　ヽ　　　　 　 　 　 　 ｀'-..、
　　　　　 ￣￣／　　 　 /　　　 　 |　 |斗==ミ 　 { {　　 ヽ＿＿ヽ　 ⌒＼　　　　　　　　　 ＼　　 !　　!｀''ー-----――ｰ'''''''''"゛
　　　　　　 ／ 　 　 　 /　　　|　　.|　 |　ヒツ　＼{ 乂 ⌒r^::::ﾉ㍉　　 　 } ヽ　＼.　　　',　　＼＼ !　 ./
　　　　  ／　　　　　 ./　　 　.|　　 '､　',　　　　　 ヽ　} 　 ~"''　/ｲ|＼`､ﾉ　 )}　　＼.　　',　　　＼ ー――――――――ミ
　　　 ／　　　／ 　 ./ 　 .| 　八　　 |＼'､　　　　 '　)ﾉ　　 　 ./.ン|　 ヽ}　　　　　　 ＼　}　 　 　 ＼　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 ／　　　 ,　 　 |　　　＼(ヾ ', )}　　　　　　　　　　　/　 |　/―ミ　＼　　　　.)/　　　　　　＼　　　　　　　　　　 　 　 ＼
　 /　　　/ |　 　 　 | |　　|　　 「　 ＼.个c｡　　｀　　 ´　 　 イ 　 .j / |　　)　　 ＼　 ／　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　 　 　 ＼
  /　　　/ . |　 　 　 | |　 八　 八　　 ＿(　 ＞　　　　　＜　 )＿.／　 ＼/　 　 　 ＼　　 ＼　　　　 　 　 ＼ー――――――――‐
  |　　　　　.|　　　　 ＼　　 ＼.r‐＼ (　　　　}⌒ ｀"´ ⌒{　　　　 )／＼　＼. 　 　 　 ＼　　 ＼
  |　 {　　　 |　　　 　 .|　　＼ 八　　 (⌒　　〈 ; ; ; ; ; ; ; ; 〉　　⌒)＿,,,,ノ＼　＼. 　 　 　 ＼　　　ー―――――――――――　''"´
 八　'.,　　.八　　　　八　　　 ￣(⌒ ／＼　_,,ノ~~~~~~乂,,_ ／＼＿__>. 　 ＼　＼. 　 　 　 ＼　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　＼
 |　＼ ＼　　 ＼　　 　 ＼￣￣(　／＼／＼　　　　　　　/＼　 /　 ./￣￣　'＼　＼. 　 　 　 ＼ー――ミ　　　　　　＼
 |　　 ＞=―――￣~i"''　＼　(＼＼／＼／~"''ヽ　 _,,､- ＼ /　＼//|／}. 　 　 ＼　ヽ　　　　　 ＼　　　　＼　 　 　 　 ＼
 |　　|　　八　　　 　 .|　　　　~"''～､、､／　　　　　　　 　 r‐＼γ⌒ヽ／ 〉. 　 ｜ .＼ ',. 　 　 　 　 ＼　　　　＼　 　 　 　 ＼
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　　　　　　 　 /r三三三ｧ/　　　　'´７/￣７ ./￣´.7/ //7/7/＿/ﾌ_,､＿_,､　ﾉノ＝ｧ /==='  '⌒Ⅵ. 　 Ⅳ^　/
　　　　 　 　 / '三三三'/　　◯　 ノ ´＿/..ノ　　 ﾉ〈 //7/7/77ﾗ/ﾗ7＿__,､ _＿＿//＿_,､　　　 Ⅵ__Ⅳ　  /  ＿_　 ＿＿
　　　　 　 _y三三三三三､　　　　￣￣ﾉﾉヾヽ -=, ､〉-'7/`´//7/7/ 7/￣´￣￣//￣￣　　　　  Ⅵv′ /　　|i|　　 |i|___,
　　　　 　 -='-'　　　`､〉　　　　　 -=='-' 　 `､〉//　　//　　`'ｹ/ﾆ' // iヽ.'====' '==='`　　　　　 ∨　 /　　 |i|_　 |i「¨｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 7/￣［二=し'　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　￣｀　 ￣
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／＼　　　 　　　／＼　　 　　　　／＼　　　 　　　／＼　　　 　　　／＼　　　 　　　／＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 <　回　>　　 　　<　帰　>　 　　　<　の　>　　 　　<　女　>　　 　　<　神　>　　 　　<　編　>
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼／　　　 　　　＼／　　 　　　　＼／　　　 　　　＼／　　　 　　　＼／　　　 　　　＼／

　

3286 ： 名無しさん＠狐板 ： 2025/06/09(月) 23:46:57 ID:8AWUyZYy
童貞は捨てたし次は…

3287 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/09(月) 23:49:26 ID:Xb9Plytf


三三三三三三二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二三三三三三三三三三:::
二二二二二二二二二─ ‐ ‐;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_､‐''゛￣__￣__￣~"''　 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;─ﾆ二二二二
二二二二─;:;:_､‐''゛;:;:;:;::;.:,::::::::::::::::___､‐''゛:／⌒´. / 〉:⌒＼::::::::::::::＼;:;:;:;:;:;:;:;:ｘ=ミ;:;:;:::─二二二
二二─;:;:;:;:;:／;:;:;:;:::;::;::／⌒Ｖ⌒.:.:＿___／. . : : ／ :{.:.:.:.::::::::＼::::::::::;:;:￣＼／　　 ＼;:;:;:;}二二二
二-;:;:;:;:;:;:／;:;:;:;:::;::;:／: : : .:.:.:.:.:.:／. . . . : : : .:／::......{.:.:/.:.:. :::::::};:;:;:;:;:;:;:;:;:;:: 　　　　　 ｝;:;:;{二二二
;:;:;:;:;:;:;:／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::/　 . . .: .:.:.:／. . . : : :∨.:/.:.:.:.:.::{:;:;:;:;:::::::／　　　　　 ノ;:;:;:;:＼二二
;:;:;:;:／;:;:;:;／∨::::}ノ. . .:.:.:.:::/∨. . . .:.:.:.:／. . . . : : : .:.::∨.:.:.::＼:＾ヽ,丶｀　　　 　 ....:::{;:;:;:;:;:;:;:;:＼‐‐
;:;:/;:;:;:;／;:;:;:;:〈::::/::／⌒＾V. . . : : .:.:.／. . . . . : :. :.:.:.:＿}:.:＼.:.:.:.丶 :　　 、......::::::::::::::{;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;::
::/;:;:;:/;:;:;:／⌒Ｖ.:/.:.:／. . : : .:.:.:.:.:.:く　. . . : : : .:.:::／__ノ＼､丶｀ 　 ; .....:.:.:＼.:.:.:.::::::::::};:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:
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{.:.:.:.:.:{.:.:.:{:＼ハj＼辷ノ＾'ｰ'＾＼__ノ__/＾''V爪ノ＾'く: : ::｀^^7ﾆ￣.:.:.:::::::/::;;;;;;;L/;:厶イ辷___/;:;: : :＼
''く⌒. : : :＼､＼};:;:}＿.:￣￣￣.:.:.:.:‐ ‐ ── ‐.:.:￣￣二二二二--┴‐‐‐''"´＿ノ辷___/:;:;{ : : :
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::ｎノハ. :ノ'"~￣二二ﾆ=-　＿.:.:.:.:.:_‐二二二＿_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_: ── ‐ ‐.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:──二二
ﾉ;;:;;:;:;ﾉｨ(.:.:.:.:.:.:.:.:──二二二ΞΞ.:.:.:.:.:.:.:──二二二二二二─.:.:.:.:.:.:.:.:───二二二三三
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　隆起した岩肌。その合間に作られた天然の洞穴には、甘やかな香りが満ちている。

　　　　　　　　　　　　　　怪しげなものはない。ただ、油脂に花の匂いを染み込ませたものを振りまいているだけだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アンフルラージュと言う製法は、古来より続く伝統的なものである。

　

3288 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:01:12 ID:uec/lH4u


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　　　　　　　　 　´　　　　　　￣　‐-
　　　 　 　 ,.〃　　　　　　　　　　　　　｀ 　、
　　 　 　 / 　　　　　　　　 　 /　　　　　　＼＞
　　　　 /　 　 /　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
　　　　′　　 |　　　　　　　　l　　　　　　　　　 '
　　　 ′　　　| 　 　 　 |　| 　ﾘ　　　　.　|ﾍ　'.ヾゝ
　　　′　　　 | 　 　 　 !- ―/-k＼　ﾘ／',　!　|
　　　|　　　　/|　 　 　 |ヽ　＿　 　 ∨{tか　|　|
　　　| !　　/ニ|　　　　代_ゝ'ﾃ　　　　 　 ﾘ　|　|
　　　ﾚ|　,' ! 　 |　　 　 l 　 　 　 　 　 ヽ　| | |ヽ!　　　　　　　　ああそう言えば……昼頃、窘めはしたが俺個人としては
　　 　 ! ∧＼こ!　　 ヽ|　　　　　　　　/　! | |_
　　 　 ﾚ-!　/ T;!　　　|　　　　　　　　　 /　 ﾄ　､ヽ　　　　　　 他者を思いやり、手を差し伸べる事には好感を覚える
　　　（く;;;;∨|ノl:::∨　 |＼　　　　 ∠ノ /:| | i|: : : .ヽ 〉　
　　　 |: : ＼;;;;;;|;;;;;∨ ﾘ:::::::ー　＿＿ ノ. : |,l ﾘ: : : : //　　　　　ただ、お前の立場が難しいものだと多少なり理解するがゆえのお節介だ
　　　ﾉ- ‐⌒i.ヽ;;;;;;;;∨_｀ー＝イ /::: :: : : : :ﾚ:: : : .//
二￣―千|　!: :｀ー-┐!;;;;;;;;: : :〈　＼: : : : } |: :: ://
: : : : : : : : :|｜: : : :о! !;;;;;;;;,: : : ＼　 ', |∨/:: ::::! |
: : : : : : : : : ! ! : : : : : ! !;;;;;: : : : : : ﾍ　 '.ヽ ＼､:::|｜
: : : : : : : : : | | : : : о! !';;;;: : : : : : : :|　 | | i∩ヽ7y
: : : : : : : : : | | : : : : :ﾉ人';:: : : : : : : :|　 | |{´　}| | ト､
: : : : : : : : : | |: : : ／ i⌒l ヽ : : : : : :|　 | |｀li_j |､ｿ: : 〉
: : : : : : : γ⌒ヽ〈 l i´　　｀}ヽ : : : : :!　 ! !　 //| |: : |
: : : : : : : :l　 （ }|: ',.! ｰ、　l !　＼ : : |　 | |:　|l::::ヽ＼{
: : : : : : : :ヽ　 ノ: : ﾍ 　 ｰ'｜　　＼/　//::　l!:::::::ヽ ､ヽ
: : : : : : : : : ｀! |: : : : :＼ 　 !　　　/　//::　　l::::::::::::＼｀|
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ごつごつとした岩肌に二人。やる夫とフィン・マックールが並んで腰掛ける。

　　　　　　　　　　距離は近い。側には、テーブル代わりにした岩があり、上には簡素な飲み物と悪魔の肉が少量と豆菓子。

　　　　　　　　　　　　　　　宴席と言うにはどうにも寂しいのだが、限られた中でどうにか集めたのが見て取れた。

　

3289 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:06:47 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　　　　　　　,,ゝ―　-
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　/　/　;; ;　 /　　,,　　 ヽ
　　　　　　　　　　 ﾉ;; i　 ; l l　 |　　ﾉ　;;　;;;;;i
　　　　　　　　　∠ﾌ/|;;;;;||ヾ;; ;;;;;;;/;;;;;/　;;;;;;;;i
　　　　　　_　　　/ﾉソ|;;丶≧ゞ;;|;;;ﾉ ∠Ｘ　;;;;;ゝ　　　　　　　　何事もなく、ただお前だけならば共にいる時間を得るため
　　　 ／__ ヽ　 ´ ﾉ∧6川ゞﾟｿ　∨<iiｿ /;;//へ
　 ／／　　i, i　　,,／´ﾍ;;;ﾐ　　　,i　　 ;;彡/　　　　　　　　　　恥を忍んで頭を下げたかもしれんがな
　ヽ´　　　　i, i　ﾍ／ ﾟ ∧;ヽ　- 、 ノ / / |　　　　/＼
　 ＼　　　　 i, i、＼　 ﾟ ∧＼ゝ／　 ／,,| |ミ__　　|　ﾍ＼　　ままならないものだ
　┌---- ,, 、i, i ￣＿＿∧;;/￣| _/,,　| .| 丶ニ∨/　ﾍ >
../　　　　 i○)| |i┌―---┘＼ ∨＼ .| ∟___　// 　 /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横に座ったフィンは、長い脚を組んでやる夫の方へ腕を伸ばしている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いつしか触れていた手は暖かく、けれど恐怖や嫌悪は感じない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　気がつけば受け入れている事実に、やる夫はくらくらとする思いだった。

　

3290 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:14:01 ID:uec/lH4u
　

　　　　　　　　　　　　　＿
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　　 　 　 /　　:::::| |_ノ ､＼　 N ｨてミv　}　＼ :::: 7　＼
　　 　 ／ 　 /:::::　ｨて ミ　＼{　 込ノ　 」　　/ ｰ′　　丶　　　　　　　　　（ど、どうしてこうなった……！）
　　　⌒　 rく::: /　」､込ﾉ　　　　　´" _「Vヽ/　ハ 　 ＼　 ＼
　　　　　　ゝ´ｲ // ) ﾍ　 　 '　　　　〈∧i:viV　⌒　　　 ＼　 ＼
　　　　　 ./ハ 〈i:{i:{i:i/:)u　　c　 つ　}i:/i:i}i:i}〉＿＿＿＿　丶　⌒
　　　　　/ ⌒ 　 vi{i:{i:{　≧s｡　_　イｉ:/i:i/i:i/ニﾆ＞'" ､_|　　 ＼ハ
　 　 　 /　　　　」 V∧ ヽL ＿　 イ￣⌒／＞'"二ニ/ﾆ|　　　　＼
　　　 .//　「 Yﾆi|‐ V　　 V　|　　{　 　 /　|ニニﾆﾆ/ニi|　　＼
　　　　　　i|彡ヽ.!ﾆﾆ〉　　ﾉ──‐ゝ ／V　!V二ニ/二ﾆ|　　　 ＼ 　 V
　／/　 　 i!二ﾆi| ､/　　/ i／　　 }　 　 V | |＼ﾆ/ニニi|　＼　　　　V}
⌒ /　　　 |二二|.:' |　　　　　　／　＼ 　 v |＼　──‐ﾍ　　＼　　　',
　./　 　 ./￣ .／　 |　//─　　 ／} 　 ＼　v　　/　　Vﾆ∧　　　　 　 }
　 　 　 /ﾆ=-　　　 { / ′ 　 ／　　 　 　 　 V /　　 ∧ニ∧　　　　 八
　| 　 ./=-　　　　　　　{＿／｡s≦ﾆ　　　　　 V　　　___ニﾆ∧.ノ　／
.八　/-　　　　　　 /≧≦ニﾆﾆ｡s≦　　　　　　　　 ____!ﾆﾆ-∧⌒
　　/ﾆ　　　 　 　 /=──=ニニニﾆ　　　　　　 }､ /___.|二二 ∧
　 ,'ﾆ|　　　　　　/ﾆﾆ｡s个s｡ニニﾆ∧　　　　　　 /_____|ニニニ∧
　,ﾆ八　　 　 .イ∧　ヽ/⌒ ヽ／　　　 ､　　　 　 /______.!二二ﾆﾆ∧
　|ﾆﾆ个 ≦|______∧　 { {　} ∧　　　 ／＼＿_／________|二ニニニ∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　花に混じり、男の濃い匂いが漂う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　汗にも似た体臭。ただ不快感よりは、奇妙なドキドキとした感覚がある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　そもそもなぜ自分は、こうして幻魔フィン・マックールとサシで向かい合っているのか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　困惑と高鳴る胸の鼓動を自覚しながら、やる夫は淡く振り返った。

　

3291 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:21:59 ID:uec/lH4u
　

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　　　　　　 {　　 　 ´'ｰ-　 ''^｀　　 ｀ヽ　　　　 　 }　 γ⌒　ｰ-　　　　　　ﾉ
　　　　　　 乂　　　　　　　　　　 　 　 ‐┐…‐-/ . _｛　　　　r　　￢=-
　　　　　　 　 ^''=‐r‐　 ⌒ヽ　　 　 /ﾆ／: : :　 ''"~~"''xへ　 乂___ノ: .､
.　　　　　　 　 /: : 乂__　　ノ　　 r'^>'´: : : :／: : : :.、: : :＼ｰ-=''^: : : : :＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_＿___　　　　　　　 _ -
　　　 　 　 　 ′: : : : : ￣ ｰ-=彡'ﾞ: : : : ／/:| : : : : :＼: : : ヽ` ､: : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　 __　　 --==ニニニニニニ=-　_　-ニニ
　　　　 　 　 : : : : : : : ／　　 √.: : : :／: / : | : |: : : : : ´^''=--一 : : : : : : : ‘， 　 　 　 _　-ニニニニニニニニニ=-　_　-ﾆﾆニニニ
.　　 　 　 　 | : : : ｰ '": :l　　 :{ : : : :/: ,x {: : :|: : '，: : : :＼_',: : :'， '，: : : : : : : '，　 _ -ニニニニニニニニニ=-__　 -=ニニニニ二二
　　　　　　　|: : : : : : : : :|　　！: : : : : {　 ＼_l､: : : ､__: : ノ ﾊ: :＼_　'，ノ: : : : _　-ニニニニニニニ==--―　 ^¨~￣￣￣￣￣::::::::::::::
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　　　　　　　日中。女神アルテミスと約束した立ち会いは、合一神としてのスペックを存分に発揮したやる夫の勝利で終わった。

　　とはいえ。そこに至るまでの過程で、クリシュナやアルテミス、フィン・マックールに見直すべき動きは多々とお叱りを受けたのも事実。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　反省点を見直すべく、さらに鍛錬をと成った時。幻魔の英雄が提案したのだ。

　

3292 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:24:29 ID:uec/lH4u

　
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐―-
　　　　　 　 　 　 　 　 ,　 ''"´　　　　　＿　　　　　　`丶、
　　 　 　 　 　 　 　 ／　／　⌒　　 ￣　 ｀ヽ、　　＼　 　＼
.　　　　　　 　 　 ／ 　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＼
　　　　　　　　／　　 /　/　　　　　　　　　　　　＼　　　　　ヽ　ﾆ=-‐
　 　 　 　 　 /　　 ／　/　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　 ＼
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　　　　　/　 ムイ　　,}　　　　　　　　|　　　　　　　　　|　　　 ∧　　ヽヽ∧　｀ﾆ=-‐
.　　　　/　,ｲ 　,ﾉ　　/　　 !　　 　 　 |Vヽ　　　　　　　|.　 　/ .∧　　 }.ヽ∧
　　　 /／ ﾉ　　　　/　　　|　　　　　 | ∨ヽ　ヽ　　　　}　　/／ ｲヽ、　　 　＼
　　　'´ ／￣ヽ、イ　 ｲ　 .!　　 　 　 |　 V　ヽ　＼.　 /　 ,行勿 }　i!∧ヽ∧
　　　／／￣Vﾍノ／./ 　 }　　 　 　 !「广ﾆ＼ヽ、　V　 ,代zシノ　!|　 | ヽ∧
　 ／／: : : : : Vﾍ.　/　　∧ 　 　 　 |兀示歹不、.V 　/　　　　 　|.!　 |　ヽ∧
／／ : : : : : : : Vﾍ/ 　／ヽ　　　　　{ゞ‐ -‐´　　ヽ}　/ 　 　 　 　 !|　 .|　 ヽ∧　　　　　　　　良ければ俺も相手になろう
／: : : : : : : : : : :Vﾍ／{ { 　 ＼ 　＼ﾍ　　　　　 　,ﾉｲ　　 　 　 　 从　 |　　　　＼
: : : : : : : : : : : : : Vﾍ,八 ヽ　ゝ ＼　 ＼　　　　　　　 　 　 ﾉ　 　/　 ＼}　　　　 　｀　　　　　　ただ、代わりと言ってはなんだが
: : : : : : : : : : : : : :.Vﾍ.　＼　　　　ヽ　　＼　　　　　　　　 　, 　/　 　 ,ﾉ＼
: : : : : : : : : : : : : : :Vﾍ∧ﾊｊ ＞-‐^ ゝ‐-　、　　　、_　-‐ァ´ ./　　 ／＼
三三三三ｨ―――― 、／　　　 /　　　　 ｀ 丶 、￣￣　　/{、／／＼.＼ ,r―
三三三;/　　　　　　／ ゝ―-　__{ {　( ・_ﾉ　.}ーヽ＞x、　 /三}／　　　 .／
三三ﾆ/　　　　　　/　　　　　　　 ヽ、 ` ‐-ノ ○.|//∨/＞x、――--イ
三三;/　　　　　　 {　　 　 　 　 　 　 ｀　‐- 　 _　}∧////∧/＞x、
三三{　　　　　　　i!　　　　　　　　　　　　　　　　`＜///∧///∧/＞x、
三三{　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 `＜//∧//∧//＞ｘ、
三三ﾐｘ、　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　 `＜/∧//∧///＞ｘ、
三三三ﾆｘ、　　　　　　ゝ-‐――　　´￣￣￣　　　　　　　￣￣　`＜∧///∧///＞ｘ、
三三三三ﾐヽ＿,　-‐´
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3293 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:26:30 ID:uec/lH4u
　

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　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｜　 　 口説かせてくれないか？　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ







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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼は。真剣な眼差しで、やる夫を口説くための時間をくれと、そう告げた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戦闘技能を向上させるための見返りに。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　心を解きほぐし、体を抱く事を許すよう。愛を囁く時間を作ってほしい、と。

　

3294 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:37:03 ID:uec/lH4u


三三三三三三二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二三三三三三三三三三:::
二二二二二二二二二─ ‐ ‐;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_､‐''゛￣__￣__￣~"''　 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;─ﾆ二二二二
二二二二─;:;:_､‐''゛;:;:;:;::;.:,::::::::::::::::___､‐''゛:／⌒´. / 〉:⌒＼::::::::::::::＼;:;:;:;:;:;:;:;:ｘ=ミ;:;:;:::─二二二
二二─;:;:;:;:;:／;:;:;:;:::;::;::／⌒Ｖ⌒.:.:＿___／. . : : ／ :{.:.:.:.::::::::＼::::::::::;:;:￣＼／　　 ＼;:;:;:;}二二二
二-;:;:;:;:;:;:／;:;:;:;:::;::;:／: : : .:.:.:.:.:.:／. . . . : : : .:／::......{.:.:/.:.:. :::::::};:;:;:;:;:;:;:;:;:;:: 　　　　　 ｝;:;:;{二二二
;:;:;:;:;:;:;:／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::/　 . . .: .:.:.:／. . . : : :∨.:/.:.:.:.:.::{:;:;:;:;:::::::／　　　　　 ノ;:;:;:;:＼二二
;:;:;:;:／;:;:;:;／∨::::}ノ. . .:.:.:.:::/∨. . . .:.:.:.:／. . . . : : : .:.::∨.:.:.::＼:＾ヽ,丶｀　　　 　 ....:::{;:;:;:;:;:;:;:;:＼‐‐
;:;:/;:;:;:;／;:;:;:;:〈::::/::／⌒＾V. . . : : .:.:.／. . . . . : :. :.:.:.:＿}:.:＼.:.:.:.丶 :　　 、......::::::::::::::{;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;::
::/;:;:;:/;:;:;:／⌒Ｖ.:/.:.:／. . : : .:.:.:.:.:.:く　. . . : : : .:.:::／__ノ＼､丶｀ 　 ; .....:.:.:＼.:.:.:.::::::::::};:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:
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{_::}::/∧:::∨ﾊ: : .:__／. . .／⌒,.:.:∧:::::::::　！ 　　￤　　. .: ｉ::::::::/─ ‐:::::::::{.:.:.:.:.:.:＼::/二‐/::::::/二
/:;:/:/::::}:;:;}.: :{.:.:く　 . : :/ j　　 Ｖ　 Ｙ　　　‘　　　　 ..::ｉ: : :ﾉ:::::/─ ‐.:.:.::::::;:;:;:;:;:::::.:.:;/二-/;:;:;:/ﾆニ
.::∧{::::/:;;∧: |: :.:∧ : : {. .|　　　　 ￤　　..:；　 . : ::::}: ::{.:.::::::::/二─::::::::::∧:;::::::.:.:.:/二-/;:;:;:/;:;:ﾆﾆ
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{.:.:.:.:.:{.:.:.:{:＼ハj＼辷ノ＾'ｰ'＾＼__ノ__/＾''V爪ノ＾'く: : ::｀^^7ﾆ￣.:.:.:::::::/::;;;;;;;L/;:厶イ辷___/;:;: : :＼
''く⌒. : : :＼､＼};:;:}＿.:￣￣￣.:.:.:.:‐ ‐ ── ‐.:.:￣￣二二二二--┴‐‐‐''"´＿ノ辷___/:;:;{ : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自分が本来は男であること。それはもう、告げている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――稀にあることだと流された。

　　　　　　　　　　　　　　　　神々が時折。異性へ変身する事は、その理由はどうあれあることなのだと。

　

3295 ： 名無しさん＠狐板 ： 2025/06/10(火) 00:40:07 ID:ETmnzskp
神話時代豪快な視点だなあ

3296 ： 名無しさん＠狐板 ： 2025/06/10(火) 00:43:49 ID:3zBlewp7
ついでに言うならケルトは文化的に同性愛OK

3297 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:45:05 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∧
　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i
　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
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　　　 　 　 !　　 　 ＿ ＼i＼i ∨　 　./ ／j/j/__　　　　　i
　　　　　　i 　 　 　 乂氷 ッ 　 ∨　/j/之　刃乂　　 　 .i
　　　　　　i　,ｲ　　　i　　 　 　 　 ∨　　　　　　/ /　　　 i
　　　　　　|/ !　　　∧　　　　　　　　　　　　　/./　　i　ﾏ!　　　　　　　気配を感じて遠目に見た時から気にかかってはいたんだ
　　　　 　 　 i　 i　　 ﾄ､　　　　　 | ,　　　　　 i/i　　 .i　i　'
　 　 　 　 　 ﾚ′i　　|　　　　　　　　　　　　　 ｲ　　∧/　　　　　　 　 昨日、滝川達を拾った時、縁を作れるかもと期待した事は
　　　　　＿　─　i 　 !＼　　` ─　一　 　.／ i　　/－　､_
　　　 ,＜＿＿＿　i,　|.　 ＼　　　 　 　 ／　　i　 /　　　　　＞、　　　白状しておかねばならないことかも、しれないな
　　 　 i｀ ー─‐ヽヽi .| 　 　 ＼　　　／　　 　i　/〃ﾆﾆﾆﾆﾆイ
　　 　 i:::::::::::::Ο .i i i i/////‐-　　　-‐////j /｜iΟ::::::::::::::i
　　　　 i::::::::::::::::::.i i ｛|/////////////////j//i i::::::::::::::::::::i
　　　 　 !::::::::::::::::::i i/////////////////////i i:::::::::::::::::::i＿
　　＿/￣i::::::::::::::::i i////////////////////,i i:::::::::::::::::::i::::∧＿
　　::::::::::::::i:::::::::Ο i i'///////////////////,i i Ο::::::::::::i::::::::::::::::
=================================================================================================================

　　　　　　　　性別と言う最大の壁を相手側が気にしないとなってしまえば、ただ口説きたいと言う希望を拒むことは難しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最終的に受け入れるかどうかはやる夫に委ねたままなのだ。

　　　　　　　　　　　ただ、チャンスだけを与えてほしい。見返りに、いまやる夫が欲してやまない戦術の教導をしてもらえる。

　　　　　　　ナホビノとしての力だけで戦い続けても限界がある。はるか先に立つ合一神シヴァを仮想敵とするなら、なおのこと。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だからこそ、頷く事に決めたのはやる夫だ。

　

3298 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:50:28 ID:uec/lH4u

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／　　　　　 　 　 　 　 　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　´　,　　　　　　　　　　　　 　 　',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 l.　 　 　 　 ∧　 　 　 　 　 　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｲ　 | ∧　 　 　/　N　 　 　 　 　 　,
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／.|　 | ‐ト ', 　 /!/´￣T 　 j　 i　　 　 !ヽ
　　　　　　　 　 ﾊ　　　　　　　　　　 |.　 | | ━- /　-━-.! 　/　.j ｀i　　N　　　　　　　　　　　ああ、だがそのような不正とも言えることをした価値はあった
　　　　　　__　　ハ　;^! 　 　 　 　　　l/.|.N　　　/　　 　　|　/ / 　/.　/|
　　　　 　 ＼ヽ∧ V.! |　, -―――‐,ハ.∧　　〈 ､　　　 /i/ ./ イ　 / N　　　　　　　　　　　 星の輝きを宿した眼差しは、夜空の如き美しさで
　　　　 　　　ヽ＼! .l　ｌ-､ _-―――┐. |　〉　 ､_＿_,　 　 // 　.|/N　　　　　　　　,- ､
　 　 　 　 ⊂二　　 　 ! .|　 ｀ヽ 　 　 ┴.| | ヽ、　^　 　 . ｲ ------ ､ 　 　 　 　 /　　ヽ　　故郷の夜風を思い返したほどだ
　　 　 　 　 　 ｀　 　 / .j｀￣!　|　　 　.|　|/　　ヽ＿　イ　| |￣￣ ￣ ｀! 　 　 　./ 　ィ､　＼
　　　　　　　　 |　　 i　,/ 　　|　|　　 　 |　!　　　 l￣￣´::| |　　　　.　　|　　　　/　/
　　　　　　　　 |　　 　 |ヽ　　|　|　　　. | |　　.　 j:::::::::::::::| |　　　　　　 |　 　　/　/
　　　　　　.　　 〉､　 　j　>.　 |　|. 　 　 | |　 　./::::::::::::::::| |　　　　　　〈_____／ ／
　　　　　　　 　 |:::￣::::|´　ヽ .|　|__ -―| |　　/:::::::::::::::::| |　　　　 ／´:::::／ ／
　　　　 　 　 　 |::::::::::::|　７0Yﾊ .|::::::::::::| |　 /､:::::::_::_::/./　　　／:::::::::／ ／
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　　 　 　 　 l:　! !／ イ : V　 /武ミ|/: :/}/　 ,}
　　　 　 　 ﾉ:　! ! 　 /,1: l:l　 {｀　 ｀}イ武 / /l 　 |!　　　　　　　　　　　こうして用立てた花の香りも、お前が側にいては霞んでしまう
　　　　　 /:.:.　| l ／ニﾆ从: :ゝ　　 ｊ! ノイ:/　 　 |ｌl
　　　　 /:.:.:.:.　', |!:.:.:.:.:. 　 ﾊ: ﾄ､｀`. イ: : :/　　　 ||:!　　　　　　　　　　 不快にさせぬように用意したのに引き立て役にしかならないとはな
　　　 r':.:.:.:.:.:.:..:ﾊ Y`ヽ.:.:.:.:| Nﾏ二ﾆ77:〃　　 　,:|.!:!
　　　 }:.:.:.:.:.:.// ):} }::::::| {=ﾑヽ::::ヽ //V＿___ ／::| |:}　　　　　　　　　　不躾に鼻を鳴らす無作法を許してほしい
　　　ﾘ:.:.:.:.:.:.ゝ='//::::::::', ',r⌒ヽ:::::.ヾ､::＼:.:.:.:.:.: :/〃
　　 /:.:.:.／:.:.:../7====ﾑ ﾘ_ { } ト､:} }}ミﾆ7-､::.://'
　 /:.:／:.:.　 .//::::::::::/､::} }＼- ’ V .}}. ヽ}. {} Y　)
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:::::::::::/:::::::! !:.:.}} : :　Ｖ j　　}ーﾋ}ゝ'}
/:.:.:.:.　　／/:::::::::::/､:::::::| !:.:.:}}: : : :∨　　 Vハヽ::､


　

3299 ： 名無しさん＠狐板 ： 2025/06/10(火) 00:52:21 ID:bRqXFs1M
やる夫チョロいから押せば簡単にヤレそうなんだよな

3300 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 00:55:18 ID:uec/lH4u
　

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　　　′　　　 | 　 　 　 !- ―/-k＼　ﾘ／',　!　|
　　　|　　　　/|　 　 　 |ヽ　＿　 　 ∨{tか　|　|
　　　| !　　/ニ|　　　　代_ゝ'ﾃ　　　　 　 ﾘ　|　|
　　　ﾚ|　,' ! 　 |　　 　 l 　 　 　 　 　 ヽ　| | |ヽ!　　　　　　　　男として、美貌に心惹かれてることは偽るまい
　　 　 ! ∧＼こ!　　 ヽ|　　　　　　　　/　! | |_　
　　 　 ﾚ-!　/ T;!　　　|　　　　　　　　　 /　 ﾄ　､ヽ　　　　　　着飾るのを称え、美しさへ磨きをかけた者へはいくらでも称賛を送るとも
　　　（く;;;;∨|ノl:::∨　 |＼　　　　 ∠ノ /:| | i|: : : .ヽ 〉
　　　 |: : ＼;;;;;;|;;;;;∨ ﾘ:::::::ー　＿＿ ノ. : |,l ﾘ: : : : //　　　　しかし――ああ、やる夫を前にしてはどうにも適切な言葉が出てこないな
　　　ﾉ- ‐⌒i.ヽ;;;;;;;;∨_｀ー＝イ /::: :: : : : :ﾚ:: : : .//
二￣―千|　!: :｀ー-┐!;;;;;;;;: : :〈　＼: : : : } |: :: ://
: : : : : : : : :|｜: : : :о! !;;;;;;;;,: : : ＼　 ', |∨/:: ::::! |
: : : : : : : : : ! ! : : : : : ! !;;;;;: : : : : : ﾍ　 '.ヽ ＼､:::|｜
: : : : : : : : : | | : : : о! !';;;;: : : : : : : :|　 | | i∩ヽ7y
: : : : : : : : : | | : : : : :ﾉ人';:: : : : : : : :|　 | |{´　}| | ト､
: : : : : : : : : | |: : : ／ i⌒l ヽ : : : : : :|　 | |｀li_j |､ｿ: : 〉
: : : : : : : γ⌒ヽ〈 l i´　　｀}ヽ : : : : :!　 ! !　 //| |: : |
: : : : : : : :l　 （ }|: ',.! ｰ、　l !　＼ : : |　 | |:　|l::::ヽ＼{
: : : : : : : :ヽ　 ノ: : ﾍ 　 ｰ'｜　　＼/　//::　l!:::::::ヽ ､ヽ
: : : : : : : : : ｀! |: : : : :＼ 　 !　　　/　//::　　l::::::::::::＼｀|
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そうして。時間を許した結果、あれよあれよと場を整えられ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫はひたすらに、褒めちぎられている。

　

3301 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:00:52 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＼/　-‐‐-　　／ ／,_　＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.＿| 　 　 　 　 |.＿Ｖ.　 `h､)
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　⌒|　　　 　 　 | _＿∨.　　 Ｖ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /_ - ~人｢ ハ￣|_ノ　　⌒〉　　 ノ
　　　　　　 　 　 r‐┐.　　　 〈＿＿　　|.││ |!／ ￣￣￣|'´　∨/
　　　　／＼　 　|　 |　　　　 / |: : : :＼|　|ｎ|　|!: : : : : : : : ∧　　∨/
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　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧: : : : / 　 ⌒≧ﾐ.　∥｀¨彡'芯^㍉∩／ |h､,,　 ＼
　　　　 l{⌒＼　　　　　 ∧_()/　　 〃ノﾊ.ﾍ　 / 　 乂り　ﾘ.∪ 　 |　　`''T⌒
　　　　 l{:::::::::::＼___　　　　 {:i}八　八 Ｖり　∨　 　 ー ''^/ {:ｉ}　　|　　　 |
　　　　　＼＿::::::::::::＼.　　 {:ｉ}　|:＼ h､:/:/:<!　　 :/:/:/:/.ｲ{:i:} 　 |ﾍ　 　 ,　　　　　　　　だお……だお……だおだお……
　　　_/￣::::::::::::::::::::::::::ヽ　 /.　 |　∧⌒｀　　厂＼　　　　 /　　　.: ∧　　∨/
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　　＼::＼:::＼＿)＿ ／　　　　　} |　　　|∧　./＼＿／/　　 　 |. /ニニﾆﾆうゎ｡.,,__
　　　 ｀⌒⌒＞　 ＼＼　　　　 /. |　　　|⌒∨　/⌒|　 ｉ　l　 　 |/ニニニニ／　 　 }
　 　 　 　 　 　 　 ＼＼＼ , イ 　 |　　　|　 /＼,＿_｣／|　|:　　 |∨ニニニ∧　 　 /
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　　　　　　 　 　 　 　 /ﾆﾆﾆﾆﾆニ|　　　|.　　　 ヽi／　／￣＼ |＿ ∨＼.ﾆﾆﾆ/-∧:.＼
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　　　 　 ／　／　　/ﾆﾆﾆﾆﾆ二/　/　/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〈￣　＼　　}!i:i:i:i:i:}! .//　|二二∧: :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　立て板に水どころか、出しっぱなしの蛇口のようだ。

　　　　　　　　　　　　　容姿に始まり、声に匂い、髪や目の色に男好きする体。ともすればセクハラめいたことも多々。

　　　　　　　　　　　　　　　　それを感じさせないのは、やはり英雄の手腕かそれとも整った顔立ちがゆえか。

　

3302 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:08:37 ID:uec/lH4u


│ .l　 'i　　 |　　!　　　 ､.‐、　 ,./　ﾞi　 .,i'1　 .|　　l .|　　!　　 1.l .､.，　　　　 ；　　i′ i'　　　.|　　　　.!　　j　 ， /　 /
.lﾞ .i,!　 .!　　.|.l'　　　、 .,!　:!　./ 　 | | 　ｌ　.!　 !　,!" 　,,-､.　　 !"　l !　　 l　　 !　　l　　l　　　.l　　　、 |　　l　 .|　l　 /
.!　l｝　 .!　　| !　　　ｌ　/　 　/　　　!　,! ､　"　　 |､..-"　 .｀'--''ｰ" !|　　.lﾞ　　 !　 .「　 lﾞ， .．.|　　　|　.! 　 !　 ! ."　 !
　 |,!　　　　　|　　 /　l　/ ｰﾞ.-..,_ , '､,,し‐''冖'''''"三三三三三三 |.ｌl　　!　　 .,!　　　 ."l　 .〉　　|　.|　「 .!,," .iﾄ
　 ″　　.,　　　　 ,!　.］三三三三三三三三三三三三三三三三 !."!　l .!　　,!　　!　　|，/│　.|　 ﾞ　　l ,!　.l l　 i
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　.l!　l.　　.ｌ, .,!　 、　.r､、三三三三三三三三三三三三三三三/　.!　 .， .｝ |│　ｌ　　 lﾞ　l　　".!　 l .、.!　 !、 .ｌ　!
　.|　 .ｌ　　,! .lﾞ.! .,!　 !　 .ﾞl、三三三三三三三三三三三三三三!､　!　 .!　 | .! .l　.!　　 　│　 　 l　.|　!.ゝ .!lﾞ.，.〉 ′
. i ′│　 ! ."" .,!　.!　　 .ヽ、三三三三三三三三三三三三三　ｌ . ｌ　｝　 !　 .ゝ,!　　　　!　/ 　 .!　!　!　 .ﾈ !　　 |
　!　　!　　!　 `　ヽ ~|　 .　　| 、三三三三三三三三三三三三三 ｌ　 ! !　ｌ.ﾞ　　　）、　　 .! .|．　　1lﾞ　 !　 .,リ　 j　!
　!　! |　　゛　 　　.ﾞl. ｣　.|　 .l;;i.ｌ、三三三三三三三三三三三三 /ﾞl　ﾈ .;;.!　i　　 .｝i、　 .! .,!|　　，!　　l　│l　 .|　!
.'i.　.".!'､　　　│　.|ﾞ!|　 |　　.!　 `-.三三三三三三三三三三三│.l　 l､ |.|　.ｌ　　 .ｌ!l　i　　 !1　/　 ､　 !　　!， lﾞ‐ !
　ｌ,　 .l　ｌ ､　　|　　! . ｌ　l.， 、　 l　　 ﾐ'-.三三三三三三三三三］ |　　 ヽ　./l　　　.ヽ|.ｌ　　 !； .!　 .|　 !　　 |　│
　 .!　 " ﾞ'│　"　　!　.| ."l　 !　　l　、 |　、　＼三三三三三三三l.!.!　! 、 .ﾞt､′　　　 .! .!　 .!"| .|；　"　! ､　 !　 |i
　 .!　　　 |.ｌ　 　　 |　 .!､ .!　.! .| .ゝ !　.ｌ .l　、　ヽ三三三三三ｌ.,.l′.ｌ .! .； ﾞﾞﾞ.ｌ､｀'ｰ..__　　　!　 !.ﾞ" 　　" .ｌ.i　　 ,!|
　│　　i　゛|　 !　 .|_　 .!ヽ゛ ‘ .|.!　│　` 〉 .!　　!三三三三三　ｌ │.1 .".! .|　　.ｌ　i　 | ,ヽ､　!　 　　:! .、　 ".ｌ　 ./ l ､
　 .! .,　 .!　 　 |.!　　 ｌ　 ｌ.ﾞli_._,, --,,,,ﾞ,,.... -――┘三三三三三 ﾞ'''''"´ﾞ'''―‐'''''ｰ|. !.、,!.l .、ヽ.|　　　 ! .l　　　 　│. ′
l　│.!　.、　　.lﾞ,! _,.__,.ｌ._./ 　 ＝　─二　─ﾆ─――　──二　　＝　─二二　　!'ﾞ‐'.．.　l 　＆..,,,_、　.|　　 i　　.!│
゛　　.゛ ...ｌ,,　-￢"　＿＿　　-　　　ニ　　　　　――　　＿_　─二￣￣　　＿＿　　　　―　　￣￣｀'-､l、　|　　゛ |
―--'"゛　 　 ─ ￣ ＿ 　 ＿＿_￣￣ 　 二　─ 　 ＝　─二　─ﾆ─‐　￣＿　　＿＿￣＝　─二￣'､ .!''､.
三三三　二──　　＝　￣￣＿　￣￣　─二　─￣￣　──二─　　＝　─二　＿　￣　─二　─三三｀'''-,`　 .,,
三三三三―　　＿_　￣　─二　─￣　　　　―　　￣￣　 ＝　─二　─ﾆ─　＝　─二　＿　　　三三三三三三三
三三三三三三三　＝　￣￣＿　￣￣　─二　─二　─ﾆ─＿_￣＿＿￣＝　─　　─二三三三三三三三三三三
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　気がつけばやる夫の顔は赤らみ、幻魔の英雄が褒め称えた喉はだおだおと鳴くばかり。
　
　　　　　　　　　気を許したと言うよりも褒められすぎて感情が高ぶったまま、ナホビノは火照った体を持て余していく。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

3303 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:14:42 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 `
　　　　　　　 　 　 　 -=彡: :　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　/|　　-=彡: : ／ 　 ,　　　　　 ',
　　　　　　　/:} | 　 ／ : r /　 /X|/: !:　:　 　 ,
　　 　 　 　 l:　! !／ イ : V　 /武ミ|/: :/}/　 ,}
　　　 　 　 ﾉ:　! ! 　 /,1: l:l　 {｀　 ｀}イ武 / /l 　 |!　
　　　　　 /:.:.　| l ／ニﾆ从: :ゝ　　 ｊ! ノイ:/　 　 |ｌl　　　　　　――――触れて良いか？
　　　　 /:.:.:.:.　', |!:.:.:.:.:. 　 ﾊ: ﾄ､｀`. イ: : :/　　　 ||:!
　　　 r':.:.:.:.:.:.:..:ﾊ Y`ヽ.:.:.:.:| Nﾏ二ﾆ77:〃　　 　,:|.!:!
　　　 }:.:.:.:.:.:.// ):} }::::::| {=ﾑヽ::::ヽ //V＿___ ／::| |:}
　　　ﾘ:.:.:.:.:.:.ゝ='//::::::::', ',r⌒ヽ:::::.ヾ､::＼:.:.:.:.:.: :/〃
　　 /:.:.:.／:.:.:../7====ﾑ ﾘ_ { } ト､:} }}ミﾆ7-､::.://'
　 /:.:／:.:.　 .//::::::::::/､::} }＼- ’ V .}}. ヽ}. {} Y　)
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:::::::::::/:::::::! !:.:.}} : :　Ｖ j　　}ーﾋ}ゝ'}
/:.:.:.:.　　／/:::::::::::/､:::::::| !:.:.:}}: : : :∨　　 Vハヽ::､
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はたして。どれくらいの時間、口撃にさらされただろうか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甘く、詩的に繰り返される口説き文句の数々。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　整った顔。男の匂い。ただひたすらに求められる事。

　　　　　　　　　　　　　　重なり続けたものがみのり。幻魔は、やる夫を求めて手を見える位置へとかざした。

　

3304 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:21:37 ID:uec/lH4u
　

　　　　　　　　　　　　　＿
　　　 　 　 　 　 　 ／　 　 ｀　　　　　　 　 ィ
　　　　　　　　　　/＞'"￣￣ ＼　　　　 / (
　 　 　 　 ｀＼　 /　　　　　　　　＼　　　　 ヽ
　　　　　　ﾉ　}　　　　-─────　　 |￣(
　　　　 ィ 　 ﾉ /＞'" ￣￣￣￣￣￣　v　／
　　　 　 )＿{　′　_　 　 　 ┐　 ､＿／＼{
　 　 　 ヽ　 ＼＿〈　V　_　} i}─く　＿　　 ﾍ　　　　っ
　　　　　 )／　　_ ﾍ　V{ }/ /＿／:::::::::::＼　　　　っ
　　　　　 ⌒＼/:::::::::＼＿_/::::::::::／｀＼::::::ヽ　＼
　　　　　　 ′ ::::r‐､::::::::::::::::::::／　ﾍ　　 :::::::::V＼　､
　　　　　　　　|::::| |＼=─‐=　|ゝ─ ﾍ　|ﾍ:::::::::V　ヽ⌒
　　 　 　 /　　:::::| |_ノ ､＼　 N ｨてミv　}　＼ :::: 7　＼　　　　　　　　　　　　だ、お……う……え、お………お
　　 　 ／ 　 /:::::　ｨて ミ　＼{　 込ノ　 」　　/ ｰ′　　丶
　　　⌒　 rく::: /　」､込ﾉ　　　　　´" _「Vヽ/　ハ 　 ＼　 ＼　　　　　　　　 えとえと……ちょ、とな……ら？
　　　　　　ゝ´ｲ // ) ﾍ　 　 '　　　　〈∧i:viV　⌒　　　 ＼　 ＼
　　　　　 ./ハ 〈i:{i:{i:i/:)u　　c　 つ　}i:/i:i}i:i}〉＿＿＿＿　丶　⌒
　　　　　/ ⌒ 　 vi{i:{i:{　≧s｡　_　イｉ:/i:i/i:i/ニﾆ＞'" ､_|　　 ＼ハ
　 　 　 /　　　　」 V∧ ヽL ＿　 イ￣⌒／＞'"二ニ/ﾆ|　　　　＼
　　　 .//　「 Yﾆi|‐ V　　 V　|　　{　 　 /　|ニニﾆﾆ/ニi|　　＼
　　　　　　i|彡ヽ.!ﾆﾆ〉　　ﾉ──‐ゝ ／V　!V二ニ/二ﾆ|　　　 ＼ 　 V
　／/　 　 i!二ﾆi| ､/　　/ i／　　 }　 　 V | |＼ﾆ/ニニi|　＼　　　　V}
⌒ /　　　 |二二|.:' |　　　　　　／　＼ 　 v |＼　──‐ﾍ　　＼　　　',
　./　 　 ./￣ .／　 |　//─　　 ／} 　 ＼　v　　/　　Vﾆ∧　　　　 　 }
　 　 　 /ﾆ=-　　　 { / ′ 　 ／　　 　 　 　 V /　　 ∧ニ∧　　　　 八
　| 　 ./=-　　　　　　　{＿／｡s≦ﾆ　　　　　 V　　　___ニﾆ∧.ノ　／
.八　/-　　　　　　 /≧≦ニﾆﾆ｡s≦　　　　　　　　 ____!ﾆﾆ-∧⌒
　　/ﾆ　　　 　 　 /=──=ニニニﾆ　　　　　　 }､ /___.|二二 ∧
　 ,'ﾆ|　　　　　　/ﾆﾆ｡s个s｡ニニﾆ∧　　　　　　 /_____|ニニニ∧
　,ﾆ八　　 　 .イ∧　ヽ/⌒ ヽ／　　　 ､　　　 　 /______.!二二ﾆﾆ∧
　|ﾆﾆ个 ≦|______∧　 { {　} ∧　　　 ／＼＿_／________|二ニニニ∧
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それくらいなら良いか、とやる夫は混乱のままに頷く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　嫌悪はない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同性が相手だと言う意識からか。それとも、口説かれて絆されたからか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫には判断できなかった。

　

3305 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:23:51 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､__
.　　　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::! 　 　 　 　 　 　 　 　 |
.　　　　　　 　 |:::::::::::::::::!::::::::::::::!::::::::::::::::::::::!　　　　　　　　　　 ,ｨ .!
　　 　 　 　 　 |::::::::::::::::|::::::::::::::|::::::::::::::::::::::l 　 　 　 　 　 　 ∠/ .!
.　　　　　　 　 |::::::::::::::::!::::::::::::::!::::::::::::::::::::::|_　　　　　　　　　　 　|　　 　 　 ,. -‐-　..＿_
　　　　　　　　|::::::::::::::::!::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::!_,-､　　　　　　　　　 ,!　_,. -=彡‐ '´￣´　　￣ ｀ ─
　　　 　 　 　 |::::::::::::::::!::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::!　　 ｀　 　　＿_ 　 .ノﾆ´- ´　　＿__.
.　　　　 　 　 |::::::::::::::::!::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::!　　　　　　　,'　　　'ｰ--‐=ﾆノ　　 ＼
　 　 　 　 　 ,'::::::::::::::::|::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::|‐-､＿_　　　|_　 　 .ゝ　｀￣｀ヽj＿__　　｀丶..＿__
.　　　　　　 ,'::::::::::::::::::!::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::!　　　　｀¨`ｰ'､＼　　（ゝ-──'　　 ‐'｀)
.　　　　 　 ,'::::::::!::::::::::!::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::|　　 　 　 　 　 ｀ヽヽ、 .ヽ‐----─ '´｀）'"ﾉ　　　　,.--
.　　 　 　 ,':::::::::|:::::::::,':::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::!　　　　　　　　　　 ｀`ヽ　ゝ-r- ..___.,／,／─--‐'"
　　　　 　|:::|::::::|:::::::,':::::::::::::::::!:::::::::::::::::!::::|￣｀ー―-､＿　　　 　 |　 　 .ヽ-─--'′
　　 　 　 |:::|:::::::!::::::|::::::::::::::::::|::::::::::::::::|:::::|　 　_, -‐'´　　｀ヽ､_.　 ',
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　幻魔の英雄は薄く笑い、髪をさらいながら頬を撫でて顎を持ち上げた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自然と視線が上向く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フィン・マックールとやる夫の眼が絡み合う。

　

3306 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:31:22 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∧
　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i
　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　 　 　 i　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i
　　　 　 　 i 　 　 　 ＼　　丶　　　　　 /　 /／/　　　　 i
　　　 　 　 !　　 　 ＿ ＼i＼i ∨　 　./ ／j/j/__　　　　　i
　　　　　　i 　 　 　 乂氷 ッ 　 ∨　/j/之　刃乂　　 　 .i
　　　　　　i　,ｲ　　　i　　 　 　 　 ∨　　　　　　/ /　　　 i
　　　　　　|/ !　　　∧　　　　　　　　　　　　　/./　　i　ﾏ!　　　　　　　――互いに心を許し、全てを預けるほどではないだろう
　　　　 　 　 i　 i　　 ﾄ､　　　　　 | ,　　　　　 i/i　　 .i　i　'
　 　 　 　 　 ﾚ′i　　|　　　　　　　　　　　　　 ｲ　　∧/　　　　　　　 けれどこの一時、この一夜だけでも良い
　　　　　＿　─　i 　 !＼　　` ─　一　 　.／ i　　/－　､_
　　　 ,＜＿＿＿　i,　|.　 ＼　　　 　 　 ／　　i　 /　　　　　＞、　　 お前を、欲してやまないこの気持ちを受け止めてはくれまいか？
　　 　 i｀ ー─‐ヽヽi .| 　 　 ＼　　　／　　 　i　/〃ﾆﾆﾆﾆﾆイ
　　 　 i:::::::::::::Ο .i i i i/////‐-　　　-‐////j /｜iΟ::::::::::::::i
　　　　 i::::::::::::::::::.i i ｛|/////////////////j//i i::::::::::::::::::::i
　　　 　 !::::::::::::::::::i i/////////////////////i i:::::::::::::::::::i＿
　　＿/￣i::::::::::::::::i i////////////////////,i i:::::::::::::::::::i::::∧＿
　　::::::::::::::i:::::::::Ο i i'///////////////////,i i Ο::::::::::::i::::::::::::::::
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　直接的な誘いの言葉が、形となる。

　

3307 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:32:04 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　 　´　　　　　　￣　‐-
　　　 　 　 ,.〃　　　　　　　　　　　　　｀ 　、
　　 　 　 / 　　　　　　　　 　 /　　　　　　＼＞
　　　　 /　 　 /　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
　　　　′　　 |　　　　　　　　l　　　　　　　　　 '
　　　 ′　　　| 　 　 　 |　| 　ﾘ　　　　.　|ﾍ　'.ヾゝ
　　　′　　　 | 　 　 　 !- ―/-k＼　ﾘ／',　!　|
　　　|　　　　/|　 　 　 |ヽ　＿　 　 ∨{tか　|　|
　　　| !　　/ニ|　　　　代_ゝ'ﾃ　　　　 　 ﾘ　|　|
　　　ﾚ|　,' ! 　 |　　 　 l 　 　 　 　 　 ヽ　| | |ヽ!　　　　　　　　　ズルい言葉は無数にでてくる
　　 　 ! ∧＼こ!　　 ヽ|　　　　　　　　/　! | |_
　　 　 ﾚ-!　/ T;!　　　|　　　　　　　　　 /　 ﾄ　､ヽ　　　　　　　一時を我慢させるだけの理由を作るのに
　　　（く;;;;∨|ノl:::∨　 |＼　　　　 ∠ノ /:| | i|: : : .ヽ 〉
　　　 |: : ＼;;;;;;|;;;;;∨ ﾘ:::::::ー　＿＿ ノ. : |,l ﾘ: : : : //　　　　　ここ、ダアトの状況は最適だ
　　　ﾉ- ‐⌒i.ヽ;;;;;;;;∨_｀ー＝イ /::: :: : : : :ﾚ:: : : .//
二￣―千|　!: :｀ー-┐!;;;;;;;;: : :〈　＼: : : : } |: :: ://
: : : : : : : : :|｜: : : :о! !;;;;;;;;,: : : ＼　 ', |∨/:: ::::! |
: : : : : : : : : ! ! : : : : : ! !;;;;;: : : : : : ﾍ　 '.ヽ ＼､:::|｜
: : : : : : : : : | | : : : о! !';;;;: : : : : : : :|　 | | i∩ヽ7y
: : : : : : : : : | | : : : : :ﾉ人';:: : : : : : : :|　 | |{´　}| | ト､
: : : : : : : : : | |: : : ／ i⌒l ヽ : : : : : :|　 | |｀li_j |､ｿ: : 〉
: : : : : : : γ⌒ヽ〈 l i´　　｀}ヽ : : : : :!　 ! !　 //| |: : |
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　　　　 / __／: : : :/　.| 斗匕. ` s｡ィ<　./　',
.　　　 / ./ ＼ _ ／　　{ｨぅTh　　 /zxL/　　} ∨
　　　/／: :／(　)∧　 乂ツ　＼. {.vツ7　／v<
　￣/￣￣　 /T　　＼ {　　　　 ｀、　/／|`. (_ )
.　 /　 /　　./|::|　　　ﾍ｀　　　 　 　 .7　 .ﾊ　.|::|　　　　　　　…………
　/　 /　　./: L:h　　　i|`s｡.　 ´　.／　　{　i　|::|
. i　 / r ｬ七::￣:ﾍヽ　 ﾏh、j｀ T: ∧　　 | /　Lj
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　/　/ .∨:::::::::::::::::ﾍ :}　 ∨ |　|　|｀ﾍﾞ＼　＼:::::.ｫ
./　/　　∨::::＼:::／ﾍ .　　i＼ﾐs｡」　.ﾍ　ﾍz、}:::/
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　/ |　 {: : }:Th　　　 i|　',　j::ﾍ＼　冖￣￣￣｀`＼　／／ ￣ ＼
　|　h　|: :j:::|::ﾊ　　　l{　 | .|h::ﾍﾔ冖――　＿　　　ヽ<　　　　　 ヽヽ
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3308 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:41:30 ID:uec/lH4u


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　　　∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧:::::::::::::::::::::::::::::::::i　i　　 i　 i i　　　 　 ＿|／　　 　／二/　/＼　|　　　　自惚れなく言えるが、俺は強い
.　　　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧:::::::::::::::::::::::::::::i　i:::::::::i ｉ! l　　‐=ｧ　　 /　　　　 〈:::::::/　/::::::::|　|
　　 　 　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧:::::::::::::::::::::::::i　i::::::::::::::i|ﾘ　＼¨_.／　' ,　　 　 ∧／　/::::::::::|　|　　　　それを利用させるため、我慢すれば良い
　　　　　 　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧::::::::::::::::::::.i　i:::::::∩:::::::::::::／i　　 　 ∨　 　　∧／:::::::::::ｸ-′
　　　　　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧::::::::::::::::::i　i .／　/::＿／　/ |　　 　 ∨　　 　∧:::::::.／　　　　　　守るものが多いお前にはよく届く言葉だろう
　　 　 　 　 　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨∧:::::::::::::.|　i |　　￣ 　 　 /　.|　／／.∨ 　 　 .∧／
　　 　 　 　 　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:::::::::::::::', ＼i　 　 　 　 /　 /::/　/:::::::∨　　　　 ＼
　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::===ﾆﾆ〈　',　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::∨　 　 　 　 ＼
　.　　　　　　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<二　　　　 i:::::::::::::::::::::::::::∨　　 　 　 ───┐
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　幻魔フィン・マックールの力は大きい。
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　拠点の安全にしても。やる夫へ同行する仲魔としても有益だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　これを盾にすれば。一夜を強制することは簡単にできるだろうと、悪魔はズルく思う。

　　　　　　　　　　

3309 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:44:02 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /'/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /ﾆﾆ/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 > 　 /ﾆ二ﾆ/∧　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾉ　 /.　┐ﾆ┌　〉　乂 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 くﾆく　 /-}　 { 二}　 {∧　 >ﾆ>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼二}　 { ⌒}　 {二／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /￣＼　乂_ﾉ　／￣∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /ﾆ/＼-＼＿／‐／∨∧'，
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 //ﾆ/　/ ＼＿＿／∧　V'∧'，
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 //ﾆ/　/ .＼]　　　 |/ ∧　V'∧'，
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈ﾆ/　 {.xf笊乂　　 |笊ミ}　 V'/〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ 八 . 乂└ツ　{＞└ツﾉ　 八　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ⌒７　 ｀¨¨T　　　　　　 ⌒T¨´∨∧⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　/ 　込､　　丶 　 　ﾉ|　　 ∨∧＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌＜/　　 厂 ＞　.,_,.　＜/|　 　 ＞┐,　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /二二”''＜　l＿|⌒|⌒|＿l」＞''”二∧‘,　　＼＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /二ﾆ＞''"~￣＼ ⌒¨⌒／￣~ﾟ"''＜ /∧　　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／〈 -／￣￣＼　　 ＼__／　　 ／￣￣＼'/〉　　　 　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　　／／ ／ ―ニ二二＼　 .:　:.　　／ニ二ニ― ＼＼　　　　　＼＿ノ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　　／ ／ ''"~￣￣￣~ﾟ"''～､、_､- ''"~~￣￣￣~ﾟ"''-_ ＼＼　　|⌒
　　　　　　　 　 厂 ＼厂∨　　 ‐二二二二二二／::i::i::i::＼二二二二二二ニ-　 ＼＼八
　　　　　　　　 厂＼　) 　 　　{ -二二二二二／::i::i::i::i::i::i::i::＼二二二二二ﾆ-} : : :: ＼＼＼
　　　　　　　　厂＼　)　　}　　{ 　-ﾆ二二_､イ::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i::i::＼二二二ﾆ- 　 : :::: :: :: ＼＼}
　　　　　　　　厂 ┌┘　八　 乂＿_.､＜ﾌ　＼＿__／　＼_＿_／ [＞　.,,＿＿ノ:::: :::: :::: :::: ＼＼
　　　　　　　　∨￣　 . /＼＿＿_/　 ／＼　　　　{　　　　}　　　／＼　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼＼
　　　　　　　　　＼＿_/　　　　 ￣／＼::i::i:＼　　 乂 　 乂　 ／::i::i:／＼　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼＼＼
　　　　　　 　 　 　 ＼　　　 　 ／＼ 　 ＼＿_＼厂 ￣ ￣[／ ＿／　 ／＼.　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼＼
　　　　　　　　　　　／＼ .　／　 　 .＼＿＿＿八　　　　 八＿＿__／　　　∨//＼:::: :::: :::: :::: :::: :::: ::: ＼＼
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――事実。口だけだが、やる夫は確かに体を許したことがある。

　　　　　　　　　多量の物資と引き換えに。破格とも言える取引を経験している以上、同じことを求められれば応じるだろう。

　　　　　　　　　　　ダアトを生き延びるうえで。生存させる上で。力強い悪魔の力は、紛れもなく得難いものなのだから。

　

3310 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:49:02 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 `
　　　　　　　 　 　 　 -=彡: :　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　/|　　-=彡: : ／ 　 ,　　　　　 ',
　　　　　　　/:} | 　 ／ : r /　 /X|/: !:　:　 　 ,
　　 　 　 　 l:　! !／ イ : V　 /武ミ|/: :/}/　 ,}
　　　 　 　 ﾉ:　! ! 　 /,1: l:l　 {｀　 ｀}イ武 / /l 　 |!　　　　　　　ただ……そうは、したくないと俺は思う
　　　　　 /:.:.　| l ／ニﾆ从: :ゝ　　 ｊ! ノイ:/　 　 |ｌl
　　　　 /:.:.:.:.　', |!:.:.:.:.:. 　 ﾊ: ﾄ､｀`. イ: : :/　　　 ||:!　　　　　　助力をしないと言うわけではない
　　　 r':.:.:.:.:.:.:..:ﾊ Y`ヽ.:.:.:.:| Nﾏ二ﾆ77:〃　　 　,:|.!:!
　　　 }:.:.:.:.:.:.// ):} }::::::| {=ﾑヽ::::ヽ //V＿___ ／::| |:}　　　　　互いの間に余計な、利害を挟みたくないと言う、俺のわがままだ
　　　ﾘ:.:.:.:.:.:.ゝ='//::::::::', ',r⌒ヽ:::::.ヾ､::＼:.:.:.:.:.: :/〃
　　 /:.:.:.／:.:.:../7====ﾑ ﾘ_ { } ト､:} }}ミﾆ7-､::.://'
　 /:.:／:.:.　 .//::::::::::/､::} }＼- ’ V .}}. ヽ}. {} Y　)
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:::::::::::/:::::::! !:.:.}} : :　Ｖ j　　}ーﾋ}ゝ'}
/:.:.:.:.　　／/:::::::::::/､:::::::| !:.:.:}}: : : :∨　　 Vハヽ::､
=================================================================================================================

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　顎を支える指が、しなやかに動く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　硬く。しっかりとした男の指。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人としての自分と比較してもがっちりとした、戦う者の指先が。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただ、一人の女へ怖怖と触れている。

　

3311 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:51:07 ID:uec/lH4u

　
　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　 　´　　　　　　￣　‐-
　　　 　 　 ,.〃　　　　　　　　　　　　　｀ 　、
　　 　 　 / 　　　　　　　　 　 /　　　　　　＼＞
　　　　 /　 　 /　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
　　　　′　　 |　　　　　　　　l　　　　　　　　　 '
　　　 ′　　　| 　 　 　 |　| 　ﾘ　　　　.　|ﾍ　'.ヾゝ
　　　′　　　 | 　 　 　 !- ―/-k＼　ﾘ／',　!　|
　　　|　　　　/|　 　 　 |ヽ　＿　 　 ∨{tか　|　|
　　　| !　　/ニ|　　　　代_ゝ'ﾃ　　　　 　 ﾘ　|　|
　　　ﾚ|　,' ! 　 |　　 　 l 　 　 　 　 　 ヽ　| | |ヽ!　　　　　　　　　　急ぎ過ぎかもしれん
　　 　 ! ∧＼こ!　　 ヽ|　　　　　　　　/　! | |_
　　 　 ﾚ-!　/ T;!　　　|　　　　　　　　　 /　 ﾄ　､ヽ　　　　　　　　だが、もし願いが叶うなら
　　　（く;;;;∨|ノl:::∨　 |＼　　　　 ∠ノ /:| | i|: : : .ヽ 〉
　　　 |: : ＼;;;;;;|;;;;;∨ ﾘ:::::::ー　＿＿ ノ. : |,l ﾘ: : : : //　　　　　　 ――――どうか目を閉じ、身を委ねてくれ
　　　ﾉ- ‐⌒i.ヽ;;;;;;;;∨_｀ー＝イ /::: :: : : : :ﾚ:: : : .//
二￣―千|　!: :｀ー-┐!;;;;;;;;: : :〈　＼: : : : } |: :: ://
: : : : : : : : :|｜: : : :о! !;;;;;;;;,: : : ＼　 ', |∨/:: ::::! |
: : : : : : : : : ! ! : : : : : ! !;;;;;: : : : : : ﾍ　 '.ヽ ＼､:::|｜
: : : : : : : : : | | : : : о! !';;;;: : : : : : : :|　 | | i∩ヽ7y
: : : : : : : : : | | : : : : :ﾉ人';:: : : : : : : :|　 | |{´　}| | ト､
: : : : : : : : : | |: : : ／ i⌒l ヽ : : : : : :|　 | |｀li_j |､ｿ: : 〉
: : : : : : : γ⌒ヽ〈 l i´　　｀}ヽ : : : : :!　 ! !　 //| |: : |
: : : : : : : :l　 （ }|: ',.! ｰ、　l !　＼ : : |　 | |:　|l::::ヽ＼{
: : : : : : : :ヽ　 ノ: : ﾍ 　 ｰ'｜　　＼/　//::　l!:::::::ヽ ､ヽ
: : : : : : : : : ｀! |: : : : :＼ 　 !　　　/　//::　　l::::::::::::＼｀|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　英雄が。すがるように、やる夫へ選択を委ねた。

　

3312 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 01:58:31 ID:uec/lH4u


三三三三三三二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二三三三三三三三三三:::
二二二二二二二二二─ ‐ ‐;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_､‐''゛￣__￣__￣~"''　 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;─ﾆ二二二二
二二二二─;:;:_､‐''゛;:;:;:;::;.:,::::::::::::::::___､‐''゛:／⌒´. / 〉:⌒＼::::::::::::::＼;:;:;:;:;:;:;:;:ｘ=ミ;:;:;:::─二二二
二二─;:;:;:;:;:／;:;:;:;:::;::;::／⌒Ｖ⌒.:.:＿___／. . : : ／ :{.:.:.:.::::::::＼::::::::::;:;:￣＼／　　 ＼;:;:;:;}二二二
二-;:;:;:;:;:;:／;:;:;:;:::;::;:／: : : .:.:.:.:.:.:／. . . . : : : .:／::......{.:.:/.:.:. :::::::};:;:;:;:;:;:;:;:;:;:: 　　　　　 ｝;:;:;{二二二
;:;:;:;:;:;:;:／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::/　 . . .: .:.:.:／. . . : : :∨.:/.:.:.:.:.::{:;:;:;:;:::::::／　　　　　 ノ;:;:;:;:＼二二
;:;:;:;:／;:;:;:;／∨::::}ノ. . .:.:.:.:::/∨. . . .:.:.:.:／. . . . : : : .:.::∨.:.:.::＼:＾ヽ,丶｀　　　 　 ....:::{;:;:;:;:;:;:;:;:＼‐‐
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::/;:;:;:/;:;:;:／⌒Ｖ.:/.:.:／. . : : .:.:.:.:.:.:く　. . . : : : .:.:::／__ノ＼､丶｀ 　 ; .....:.:.:＼.:.:.:.::::::::::};:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:
//:::/;:;:::/::..　　 :/／. . : : .:.:.:.／￣.:.:.::::::..　. . ::::/::::！　　‘　　 ....:/.:.:.:.:.:.:.:.:ハ.:.:.:.:::::::{;:;:;;:;:;:;:─二
/:::/∧:::∨/::ｒ‐'′.:.:.:.／￣V　.:.:.:.:.:.:.:::::::::::/￣＼.:.:.’　　　 ...:::::j/‐ ‐.:.:.:.:.:/.:.:＼:::::.:.:}--二／￣
{_::}::/∧:::∨ﾊ: : .:__／. . .／⌒,.:.:∧:::::::::　！ 　　￤　　. .: ｉ::::::::/─ ‐:::::::::{.:.:.:.:.:.:＼::/二‐/::::::/二
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{.:.:.:.:.:{.:.:.:{:＼ハj＼辷ノ＾'ｰ'＾＼__ノ__/＾''V爪ノ＾'く: : ::｀^^7ﾆ￣.:.:.:::::::/::;;;;;;;L/;:厶イ辷___/;:;: : :＼
''く⌒. : : :＼､＼};:;:}＿.:￣￣￣.:.:.:.:‐ ‐ ── ‐.:.:￣￣二二二二--┴‐‐‐''"´＿ノ辷___/:;:;{ : : :
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::ｎノハ. :ノ'"~￣二二ﾆ=-　＿.:.:.:.:.:_‐二二二＿_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_: ── ‐ ‐.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:──二二
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　　　　　　　　　　　　　口説かれ。言い訳を与えられ。そして、感情を揺さぶった英傑の弱音にも思えるか細い声。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一夜を委ねるだけの理由はいつしか積み上がった。

　　　　　　　　　　好意と言えるものがある。拠点を思う心がある。吐き出された弱さを抱きしめたいと言う、慈悲がある。

　

3313 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 02:02:17 ID:uec/lH4u


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　　　　　　　　　　　　　　|: : : : : : :|: : : |: : : :|: |,斗‐＝ミk､: |: : : : : :|: : : :｜: : : : | : |
　　　　　　　　　　　　　　|: : : : : : :|─‐|: : : :|:/　 _ﾉ:::::|　 》 |: : : : : :|＼: : : : : : : :| : |
　　　　　　　　　　　　　　|: |: : : : : f下㍉ : : |/　 乂,,ソ　 |:｜ : : : : |　 |: : : : : : : : :人
　　　　　　　　　　　　　　|: |: : : : : :　　vｿ|:/|　　　　　〃 |:｜ : : : : |　八 : : : |: :｜: : ＼
　　　　　　　　　　　　　　|: | : : : : | : :〃 ﾉ　　 　 　 　 　 | 八: : : : :|_/｜ : : ｜ ｜: : ⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　|八: : : :｜: : 　＼　　　　　　 　 |/:|: : : : :｜ : |: : : :｜: :|: |＼: :＼
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　 ＼ : | : : : ＼　　　｡s≦　　V: : :｜ : |: : : :｜: :| ＼:|⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ＼: ＼: :|: : T爪　　　　　 V: : |/ 人:|: : :从/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ: :/|: :|＼:|__ |　　　　/　 ＼|　}　 Ⅵ/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿／ノV |／　　|　　　 /　　　　 /　　 | ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／　 ＿/{_　　 ﾉ　 　 /　　　　 /　　　|　　｀`～､
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／|　／＿_ﾉ|／ 　 ＼　　_ - ─── ,′ 　 ｜　　　　　　`～､、
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 |∧_(_ノ　　 　 　 　 ／　　 　 　 ／　　 　 ｜　　　　　／￣
　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ-=人_ノ　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _/　　　　　 八 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　,ｨi{／.ﾉ､ノ　　　　　__　── 　　 }＼ﾉ∧　　 　 ／　　 　 /
　　　　　　　　　　　 ／ /. . ノY　　　　 }／　　　　　厂∨＞'/　‘、　／ 　 　 　 /
　　　　　 　 　 　 ／. . /. .「Υ　　　　／　　　　_厂 ＞''~. . /　　　Υ　　　　　　′
　　　　　　　　 . . . . . /. .ノV 　 　 .::　 　 　 厂ヽ／. . ／. /　　　　‘､ 人　 　 /
　　　　　　　 /. . . . ./. . {こ} 　 　 /　　 ／ヽ}／. . .／. . ./　　　　　　〉＼＼ /
　　　　　　　. . . . . .‘. . .厂}　　　/　　 人 ／. . .／ . . . ∥　　　　　 /　　 ＼|
　　　　　　/. . . . . . |. . .厂｝　　 ;　　 「 У. . .／. . . . . . |　 　 　 　 /　　　　八
　 　 　 　 { . . . . . .｜. .{二)　　 |　／}/. . .／. . . . . . . .｜　　　 　./　　　　/　|＼
　　　　　　 . . . . . . .|. . .乂こ＼ |/ヽ/ . . /. . . . . . . . . . .|　 　 　 ./　　　　/　｜　＼
　　　　　　 ＼. . . . .|. . . . ＼ノ∨＼{. . ./. . . . . . . . . . . .|　　　　/　　　　/　 八　　　＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　御門涼子がやる夫へそうしたように。
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　肌へふれあい。愛し合う事は、心を救うものとなる。

　　　　　　　　　　　　　　そうされたのだから。誰かへ返せるようにと思うことは、傲慢で考えすぎかも知れない。

　　　　　　　　　　　　　　　　ただ。善意を前へ返したいと願うがまま。やる夫は抱いた慈悲を、受け止める。

　

3314 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 02:03:53 ID:uec/lH4u



　　／ /　 {:_:}　　 　 　 　 　 　 　 '　　　 　 イ　　　　　 ＼　　　　＼
　 　 ./　　んﾊ∧　　 　 ﾍ　　 　 v　っ　　　 |　　 |　　　　 ＼　　　　＼
　　 /　 　 　 　 ∧　　　 个s｡　　　　　 イ　 |　　 ト　　　　　 ＼　　　　ヽ
　 　 　 　 ┌‐=ﾆ∧ 　 　 |　 　 ≧=＜ .人　　　　|ニニ=-　　　 　 　 ＼ }
　/　 /　　 |　ノ＼∧　 　 !､　 ノ ┼┼┼　／ﾍ　 v───八￣}　　　　＼
　　 /　　　「 ∧ニヽﾊ　 ∧ ≧=─┬‐=≦　| .∧　Vニﾆ／二＼} 　 　 　 ハ
i{　/　　 　 |二∧ﾆﾆ/　/ 个s｡.　＿|＿＿｡s≦　ﾍ　V／二二=-　　　　　　 i}
　　　　　　i|ニ-∧ /　/＼　　　　 -､　　　　 ／　 丶V二二ﾆ=-　 ＼　　　 ﾊ
/　　 　 　 i!ニﾆﾆ/　/＼　＼　／ -ﾍ　　 ／　　　 /≧ヽニﾆ=-　　　丶　 　 }
　　　 　 　 7=≦/　/　　丶　 /　─rﾍ_／　 　 　　　　 ∧≧=-/,　　 　 V　 /
　 　 　 　 /ニ-/　/＼ニニヽ　　　 rソ　　　／　　　 イ ∧　 -=/,　　　　V/
　 　 | 　 /ニﾆ,'　/ニﾆ＼ニ/　　　/─　　　_　-=ﾆﾆニニi}　-=ﾆ/,　　　　}
　 　 l　./ニニi| ∧ニニニ>　＿　ｲ─=ﾆニニニニ二二イ　-==ﾆ∧　　/ﾉ
人　　./二ニﾆ|　　Vニ／　/　 .:'ニニニニニニ｡s≦ﾆﾆ/　.-=ﾆ二∧ イ
　 ヽ /二ニニi|　　i|>　　 / 　.:'≧=──=≦ニニニ=-　　 -=ﾆﾆ二∧
　　./二二ニﾆ|　／　　 /　 .:'ニニニニニニニニ=-　　　 -=ニニ二∧
=================================================================================================================
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　理由は三つ。どれを選んだかなど、やる夫は口にしない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　大きく膨らんだ慈悲と。褒められた興奮をないまぜに、これからを少しだけ考えて。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　英雄を受け入れるために。瞳を閉ざした。

　

3315 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 02:04:09 ID:uec/lH4u


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !ヽ.　　　　.|'､　　　　　,　 .,i'゛　　 .ヽ　　　　　　, t
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　.＼　　　! .ﾞ'l ＼ 　/ ｌ　|　　　　　!　　　 . ／ 　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌ,　　ﾞゝ､ .|　　ヽ .ﾞ'│　.ｌ!　　　　　|　 ,,／゛　　 .,!　/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i,.ｌ　　　 `lﾞ　　 .ヽ　.ヽ./ｰ'゛ﾞ‐''､,,　|.ｒ'"　　　　　!／ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 !｀ヽ　　　i′　　 .ﾞ'ィ"゛-''''''....､　ﾞﾞll,ﾞ.　　　　,..‐"　　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿　　　　　　　　　　　　ヽ .ヽ、　l　　　　　 .＼　.-〟　ヽ　 ＼ . ／ 　　　　.!
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,,､　 ''"´　⌒＼　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ.　.ﾞ'-,|　　　　　　　｀'､.　´ヽ　　 .,／　　　　　　 .| ._,,,,,,,,,＿___,,y
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／{　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,,,,,＿__、　.ｌ.　　 |　　　　　　　　　＼　　.,r'´　　　　　　　　 !´　　　　　 /
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }ヽ　乂,,＿　　　　　 　 　 　 　 ヽ　　　｀'''-ﾐ､.　..ｌ　　　　　　　　　　 ﾞ ／ 　 　 　 　 　 　 /　　　　　../
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 v､)∨　| V !''"´￣￣~"''　 　 　 　 　 ＼　　　　　｀ゝ　ｌ,　　　 　 　 　 　 　 ﾞl、　　 　 　 　 　 / 　　　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　)＼}ヽ.／∨ |　　 ／　　⌒＼　　｀`　　　 ﾞ'､　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 　 　 　 !　　　　　　　／　　 _..‐´
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {乂＼) /＿/,,ノ 　 /　　　　　　 ＼　　　＼　　＼ 　　　　　　　ﾞ'-、　　　　　　　 !　　　　　 ,,r―--｀----........〟
　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ー ＞''"Y　　 .}　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　 ｀'-..,,、.／'"￣￣ﾞ''-,,,　　　　　l　　　　 ／ 　　　　　　　 .,／
　　 　 　 　 　 　 　 -=ﾆ二　　 ／{＿,,ノ　　　|　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　 ,／　　　　　　　　｀'― ....〃ｰ''''''''"゛　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　 ￣/7／　　　　　　 |　　　　i|　　　　　　　　　　　　 ＼  　　　　　　　　　　　　 ,..〈,,,_ 　 　 　 　 　 __,,　‐'’
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / ´　/　　/　 　 .八　　 　i|　　　　　　`､　　 　 　 　 ＼ .,,,,、　　　　　　_..-'"　　　 ´ﾞ'''''マ''"ﾞﾞ´
　　　　　　 ＿　　 　 　 　 　 　 /　　/　　 ／　 ＼ 　 √ ＼　 　 　 `､　　　　　　＼＼ 　 )} ''''''''''''］　　　　　　　　　　ヽ,
　　　　  ／{⌒　　　　.／　./　/　　 |　 ／⌒ |　　 ＼ ＼―‐ミ　　 　 `､.　　　 　 　 ＼ー /　　　 iﾞx　　　　　　　　　　　ｌ
　　　  八　 ＼＿,,､イ　　 /　 　 ___,,､イ /　 /}　 　 / ＼ ＼　　　 ～､、　　　　　　　　 ￣　 　 　 !　ヽ　　　　 　 　 　 　 ｀'-..、
　　　　　 ￣￣／　　 　 /　　　 　 |　 |斗==ミ 　 { {　　 ヽ＿＿ヽ　 ⌒＼　　　　　　　　　 ＼　　 !　　!｀''ー-----――ｰ'''''''''"゛
　　　　　　 ／ 　 　 　 /　　　|　　.|　 |　ヒツ　＼{ 乂 ⌒r^::::ﾉ㍉　　 　 } ヽ　＼.　　　',　　＼＼ !　 ./
　　　　  ／　　　　　 ./　　 　.|　　 '､　',　　　　　 ヽ　} 　 ~"''　/ｲ|＼`､ﾉ　 )}　　＼.　　',　　　＼ ー――――――――ミ
　　　 ／　　　／ 　 ./ 　 .| 　八　　 |＼'､　　　　 '　)ﾉ　　 　 ./.ン|　 ヽ}　　　　　　 ＼　}　 　 　 ＼　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 ／　　　 ,　 　 |　　　＼(ヾ ', )}　　　　　　　　　　　/　 |　/―ミ　＼　　　　.)/　　　　　　＼　　　　　　　　　　 　 　 ＼
　 /　　　/ |　 　 　 | |　　|　　 「　 ＼.个c｡　　｀　　 ´　 　 イ 　 .j / |　　)　　 ＼　 ／　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　 　 　 ＼
  /　　　/ . |　 　 　 | |　 八　 八　　 ＿(　 ＞　　　　　＜　 )＿.／　 ＼/　 　 　 ＼　　 ＼　　　　 　 　 ＼ー――――――――‐
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3316 ： なつしお ◆myjeheQZSo ： 2025/06/10(火) 02:04:53 ID:uec/lH4u


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　 　 　 　 　 　 　 / ,　　i　!　　●　　　● 　　|　/　.!
　　　　　　　　　 / ｲ　　ハ{　　　　　　　　　　 j/i　 ,　　i　　　　　　 次回、やる夫のエッチなシーン！
　　　　 　 　 　 // .{　　込　　　　　ω　　　　　/　/　　 ',
　　　　　　　　 { { 　ﾄ　 ( __≧=― --　　r≦{乂　/　　　 ',　　　　　ではでーはー！！！
　　　　　 　 　 .ゞ=ｲ　＼__ノ　ﾍ: :}/:〈 ﾊ 〉:ヽ≧≦　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　/　　　/　 ／j:人: : Ｙ: : :ﾉ　　　　　 {　　　 ＼
　　　　　　　　 ／　/ ／　 / __＞.:}≧个≦{:.＜__　　ハ　　}
　　　　　　　 /　／.j/{　　 { .{: : : : :＞=＜ : : : : : }／　 }　 ハ　 .}
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3319 ： 名無しさん＠狐板 ： 2025/06/10(火) 05:12:35 ID:E/n49nEV
乙
また脳が破壊されそう

3321 ： 名無しさん＠狐板 ： 2025/06/10(火) 07:05:16 ID:1MCJQOy/
乙でした
めっさドキドキする・・・

3326 ： 名無しさん＠狐板 ： 2025/06/10(火) 09:40:15 ID:pqilvr+A
アリサ「やる夫が男にNTRたんだが！！」

3327 ： 名無しさん＠狐板 ： 2025/06/10(火) 16:56:30 ID:ymJcsdCA
>>3326
寝てから言えw

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