広い宇宙に人類が進出した未来が舞台です。
世界を形づくるエネルギー「エーテル」を強く扱える者は物理法則を超える力を発揮しますが、
災厄のような存在「精霊」もまた同じ力で人の生きられない世界を広げていきます。
記憶を失った男が、眠っていたコールドスリープの棺の中で見つかります。
見つけたエーテル学者エレナ・ブラヴァツキーは彼を「バク」と名付け、妹分の誾とともに、
市民権のないまま住まわせながらその正体を探ります。
バクはエーテル値40という高い数値を持ち、精霊と渡り合う力を秘めていますが、
その力は自分自身を見失う危険もはらんでいました。
会話劇を軸にしたコメディとシリアスが同居するSF作品で、
誾が飛行船レーサー時代に負った過去のトラウマや、バクの出自をめぐる謎も並行して描かれます。
個性的な脇役たちとのやり取りも見どころです。