とあるギャルゲーの世界に、悪役として転生したやる夫が主人公の物語です。生まれたのは名門貴族の家で、将来は王女の婚約者になる立場ですが、ゲームでは主人公に嫌がらせをした末に破滅する役どころだと気づき、幽閉という結末を避けようと立ち回りを変えていきます。学院に上がる前に父から男爵領の統治を任されたやる夫は、食客の老人ノブナガ、研究者肌の篠ノ之束、商家の娘マリアといった面々と共に、荒れた領地の立て直しに取り組みます。
読者の安価によって方針が決まる形式の物語で、なめられがちな若い領主が、盗賊への対処や兵の統率、名の知れた騎士の登用などを通じて、領内での立場を固めていく過程が描かれます。主人公不在という題名の通り、本来の主人公とは別の視点から世界が進んでいく作品です。