大陸統一を成し遂げた「聖王」やる夫が遺したという手記が見つかったという体裁で語られる物語です。
正史が英雄として讃える聖王の裏側に、権力と支配にまみれた「真実の統治記録」が綴られており、
読者はその頁をめくりながら聖王の素顔に迫っていきます。
手記には、滅亡した小国の生き残りで捕虜から皇帝親衛隊長となったアチャ子、
夫を持ちながら聖王の傍らに置かれた属国エルバ代表レヴェリー、
幼くして神童と謳われ北方領総督となったエール、
学宮への視察役から侍従局長官に上り詰めたベルファストといった女性たちが、
第四皇子やる夫の時代から皇帝即位に至るまでどのように彼に取り込まれていったかが、
表向きの正史と対になる形で記されています。
美談として語り継がれる出来事の裏で、力による支配が関係を塗り替えていく様子が明かされていく、成人向け作品です。