学校行事の最中に突然地震が起こり、クラスメイトたちとともに異世界の草原へ転移してしまった高校生・雪車町やる夫の物語です。この世界では住民の多くが魔力を宿し、それを使って戦ったり働いたりしていますが、やる夫だけは魔力をほとんど持たず、スキルもうまく扱えないまま冒険者未満の「ポーター」として働くことになります。
支度金を受け取る代わりに治安維持法へのサインを強いられ、仲間だったパーティも金銭トラブルで崩壊、無関係だったにもかかわらず奴隷にされかけたところをギルド職員の天雨に救われます。
行き場を失った中、露店で拾った眼鏡に宿る精霊タマモと出会い、魔力を持たない自分だからこそ使えるという「吸精」の方法を持ちかけられるところから、物語が新しい方向へと動き出します。冒険者ギルドや安宿を舞台に、異世界でどうにか生き抜いていこうとするやる夫の姿が描かれる作品です。