現代日本の高校を舞台にした物語です。
主人公は「派即できない夫」という高校生で、
気になる同級生の宮崎のどかさんと同じ趣味を持ちたい一心で購入した本が、
難解な武侠小説「雲海玉剣録」だったことから物語が始まります。
独力では全く歯が立たない派即できない夫は、弟のでっきーに解説を頼み込みます。
でっきーは「江湖」「武林」「門派」といった世界観の用語から、掌門や拝師の儀式、内力を鍛える内功や、
身のこなしを極める軽功などの概念まで、時に「北斗の拳」などの例えを交えつつ、
実例のシーンとともに丁寧に解き明かしていきます。
恋のきっかけ作りから始まった騒動が、
武侠というジャンルそのものを紹介する解説作品へと発展していく構成で、
兄弟の掛け合いを軸にしたテンポの良いやり取りが持ち味です。